2026/27シーズン、欧州のサッカーリーグでは多くの日本人選手が各国のクラブに所属し、それぞれの環境でプレーしています。
かつては日本代表の主力選手が欧州へ移籍するケースが注目されていましたが、現在は代表経験のある選手だけでなく、若手選手やJリーグから海外へ挑戦した選手など、欧州でプレーする日本人選手の顔ぶれも広がっています。
所属先も、イングランドやドイツ、スペインといった主要リーグだけではありません。オランダやベルギー、ポルトガルなど、さまざまな国のクラブで日本人選手がプレーしています。
ただし、欧州でプレーする日本人選手を把握するには、所属クラブだけでなく、実際にどの程度試合に出場しているのか、どのポジションで起用されているのかも確認する必要があります。
そこで本記事では、2026/27シーズンの欧州リーグを対象に、日本人選手の所属クラブやポジション、公式サイトで確認できる成績を整理します。
選手の所属情報は各クラブ・リーグの公式情報を優先し、出場試合数や先発出場、得点、アシストなどの数字も確認できる範囲で引用します。
日本代表の海外組だけに限定せず、代表外の選手も含めて欧州でプレーする日本人選手の現状を見ていきましょう。
🌍 欧州でプレーする日本人選手はどこまで広がっている?
日本代表だけでは把握できない欧州日本人選手の広がり
欧州でプレーする日本人選手を調べるとき、まず注目されるのが日本代表の海外組です。
代表選手は国際大会や代表活動を通じて情報が取り上げられる機会が多く、所属クラブや試合での活躍も比較的把握しやすい存在です。
しかし、欧州でプレーしている日本人選手は、代表メンバーだけではありません。
代表に選ばれていない選手や、年代別代表を経験した若手選手、海外移籍後に出場機会を増やしている選手なども、それぞれのクラブでリーグ戦に出場しています。
そのため、代表選手を中心に整理した「日本代表海外組一覧」と、欧州でプレーする日本人選手全体を対象にした一覧では、調べる目的が異なります。
本記事では、代表歴の有無を掲載条件とせず、2026/27シーズンに欧州の対象リーグでプレーしている日本人選手を確認します。
今回の記事で対象とする選手・リーグ
選手の所属や成績を正確に比較するため、最初に調査対象を定めます。
今回の基本的な対象は、欧州のプロクラブに所属する日本人男子選手です。対象リーグは各国の1部・2部リーグとし、2026/27シーズンの国内リーグ戦に出場記録がある選手を中心に掲載します。
選手の登録だけが確認できても、今季のリーグ戦に出場した記録が確認できない場合は、「活躍する選手」の一覧には含めません。
また、国内リーグ戦とカップ戦、UEFA主催大会の成績は混在させません。基本となる成績は国内リーグ戦に統一し、異なる大会の数字を合算して比較することは避けます。
今回の調査基準
- 対象シーズン:2026/27
- 対象選手:欧州のプロクラブに所属する日本人男子選手
- 対象リーグ:欧州各国の1部・2部リーグ
- 掲載の基本条件:今季の国内リーグ戦に出場記録があること
- 所属情報:所属クラブ・リーグの公式情報を優先
- 成績情報:公式サイトで確認できる国内リーグ戦の記録
- 情報確認日:2026年11月1日
なお、シーズン途中の移籍や登録変更、出場状況の変化によって掲載対象は変わる可能性があります。
選手数を固定的な数字として扱うのではなく、確認日を明記して情報を整理することが重要です。
選手数だけでなく実際の出場状況を見る
欧州でプレーする日本人選手の人数が増えても、全員が同じように試合へ出場しているわけではありません。
クラブに登録されている選手でも、先発出場を続けている選手、途中出場を中心に出場機会を得ている選手、負傷などの理由で出場が限られている選手がいます。
そのため、所属クラブの一覧だけでは、選手が欧州でどのような役割を担っているのかまでは分かりません。
本記事では、所属先の確認に加えて、公式サイトで確認できる出場試合数や先発出場数なども参考にします。
単純な登録人数ではなく、実際にリーグ戦でプレーしている選手に注目することで、欧州における日本人選手の現在地をより具体的に把握できます。
🗺️ 日本人選手が所属する欧州リーグの分布
欧州5大リーグにも広がる日本人選手
欧州の主要リーグでは、多くの日本人選手が所属クラブの一員としてプレーしています。
イングランドのプレミアリーグでは、アストン・ヴィラの鈴木彩艶選手、ブライトンの三笘薫選手、リヴァプールの遠藤航選手、リーズの田中碧選手などが所属しています。
ドイツのブンデスリーガでは、フランクフルトの堂安律選手と小杉啓太選手、マインツの佐野海舟選手、フライブルクの鈴木唯人選手と後藤啓介選手などがプレーしています。
スペインのラ・リーガでは、レアル・ソシエダの久保建英選手やバレンシアの佐藤龍之介選手が所属しています。
フランスのリーグ・アンでは、モナコの南野拓実選手やル・アーヴルの瀬古歩夢選手に加え、今季からリールでプレーする上田綺世選手も注目されます。
同じ欧州5大リーグでも、選手によって出場機会やチーム内での役割は異なります。所属クラブだけでなく、直近の試合でどのようなプレーを見せているのかを確認することが大切です。
5大リーグ以外にも広がる所属先
日本人選手の所属先は、欧州5大リーグだけに限られません。
オランダのエールディヴィジでは、フェイエノールトの渡辺剛選手などがプレーしています。リーグ公式サイトでは、所属クラブやポジションのほか、出場試合数や得点、アシストなどの記録も確認できます。
また、ベルギーやポルトガル、オーストリア、スコットランド、デンマークなどにも日本人選手の所属先があります。
こうしたリーグは、選手によって出場環境やクラブでの役割が異なります。リーグの知名度だけで活躍度を判断するのではなく、実際の出場状況やチーム内での起用方法を見る必要があります。
プレミアリーグで注目される日本人選手
鈴木彩艶|アストン・ヴィラ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | アストン・ヴィラ |
| 所属リーグ | プレミアリーグ |
| ポジション | GK |
| 注目点 | セービング、試合中の判断、ビルドアップ |
鈴木彩艶選手は、アストン・ヴィラでゴールキーパーとしてプレーしています。
2026年10月31日のフルアム戦では先発出場し、前半にはオスカー・ボブのシュートを片手で防ぐ好セーブを見せました。後半にも相手のヘディングシュートを防ぎましたが、その直後のコーナーキックでボールをキャッチしきれず、オウンゴールとなりました。
試合後、エメリ監督は鈴木選手が前半に相手の攻撃を防いだプレーにも言及しています。
この試合は、好セーブとミスの両方があった一戦です。ひとつのプレーだけで評価を決めるのではなく、試合全体での働きや監督のコメントを含めて、今後の成長を見ていきたい選手です。
三笘薫|ブライトン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | ブライトン |
| 所属リーグ | プレミアリーグ |
| ポジション | MF・ウイング |
| 注目点 | ドリブル突破、攻撃の推進力、負傷からの復帰 |
三笘薫選手は、ハムストリングの負傷による離脱が続いています。
その後、10月27日のヒュルツェラー監督のコメントとして、三笘選手は11月の代表ウィーク前には復帰せず、代表ウィーク後の復帰を目指す見通しが報じられました。ただし、具体的な復帰日は発表されていません。今後は回復状況やコンディションを確認しながら、復帰時期が判断されることになります。
三笘選手は、左サイドからのドリブル突破や相手守備を引きつける動きが持ち味です。復帰後にどのようなコンディションでプレーできるか、ブライトンの攻撃にどのような変化をもたらすかが注目されます。
ブンデスリーガで存在感を示す日本人選手
鈴木唯人|フライブルク
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | フライブルク |
| 所属リーグ | ブンデスリーガ |
| ポジション | MF |
| 注目点 | ドリブル突破、推進力、チャンスメイク |
鈴木唯人選手は、攻撃的なポジションで持ち味の推進力を発揮しています。
2026年10月31日のアウクスブルク戦では先発出場しました。試合開始直後には相手DFの背後へ抜け出し、ゴール前への突破から味方の決定機を演出しています。
この試合でフライブルクは1点を先行されましたが、後半に2点を奪って2-1で逆転勝利しました。鈴木選手は62分に交代しています。
得点やアシストだけでは表れにくい、相手守備を動かすドリブルや前進するプレーも鈴木選手の評価を考えるうえで重要です。今後も攻撃の起点としてどれだけ存在感を示せるかに注目したいところです。
後藤啓介|フライブルク
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | フライブルク |
| 所属リーグ | ブンデスリーガ |
| ポジション | FW |
| 注目点 | 得点力、途中出場からの貢献、空中戦 |
後藤啓介選手は、途中出場から結果を残し、フライブルクで存在感を高めています。
2026年10月28日のDFBポカール2回戦、ヴォルフスブルク戦では、68分に途中出場しました。75分にヘディングで同点ゴールを決めると、90分を過ぎた時間帯には相手GKの頭上を越すループシュートで逆転ゴールを記録。チームの3-2の勝利に貢献しました。
さらに10月31日のアウクスブルク戦でも途中出場し、65分の同点ゴールにつながる縦パスを供給しています。
短い出場時間の中でも得点やチャンスメイクに関わっている点は、後藤選手の大きな注目材料です。なお、ヴォルフスブルク戦の2得点はカップ戦の記録であり、ブンデスリーガの成績とは分けて扱います。
佐野海舟|マインツ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | マインツ |
| 所属リーグ | ブンデスリーガ |
| ポジション | MF |
| 注目点 | ボール奪取、インターセプト、守備から攻撃への切り替え |
佐野海舟選手は、マインツの中盤で守備を支える役割を担っています。
今季は、これまでのシーズンと比べて途中交代が増えている点が現地メディアで取り上げられています。一方、データを見ると、タックル数だけでなくインターセプトやチャンスメイクなど、複数の指標を確認する必要があります。
タックル数の変化だけで守備力が低下したと判断することはできません。相手のパスコースを読んでボールを奪うプレーや、攻撃への関与も含めて評価することが大切です。
マインツのクラブ公式サイトも、佐野選手を中盤のボール奪取に関わる選手として紹介しています。今後は出場時間や起用方法の変化とともに、チーム内でどのような役割を担うのかを見ていきたい選手です。
堂安律|アイントラハト・フランクフルト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | アイントラハト・フランクフルト |
| 所属リーグ | ブンデスリーガ |
| ポジション | MF・ウイング |
| 注目点 | 攻撃参加、左足のシュート、チャンスメイク |
堂安律選手は、フランクフルトの攻撃を担う選手の一人です。
2026年11月1日のハンブルガーSV戦では先発出場し、チームは3-1で勝利しました。試合終盤には味方のクロスに合わせてシュートを狙う場面もあり、攻撃への積極的な関与を見せています。
フランクフルトでは、サイドからの仕掛けだけでなく、中央に入ってシュートやパスに関わるプレーも重要になります。先発出場を継続しながら、得点やチャンスメイクでどのような結果を残すかが注目されます。
小杉啓太|アイントラハト・フランクフルト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | アイントラハト・フランクフルト |
| 所属リーグ | ブンデスリーガ |
| ポジション | DF・左サイドバック |
| 注目点 | 守備対応、サイドの攻撃参加、先発機会 |
小杉啓太選手は、フランクフルトの左サイドバックとして出場機会を得ています。
2026年11月1日のハンブルガーSV戦では先発メンバーに入りましたが、ハーフタイムに交代しています。クラブ公式の試合レポートでも、先発起用と後半開始時の交代が確認できます。
若い選手にとって、強度の高いブンデスリーガで先発の機会を得ることは大きな経験になります。今後は守備面での安定感に加え、攻撃参加や試合を通じたプレーの継続性にも注目したい選手です。
リーグ・アンで新たな挑戦を続ける日本人選手
上田綺世|リール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属クラブ | リール |
| 所属リーグ | リーグ・アン |
| ポジション | FW |
| 注目点 | 得点力、ゴール前の動き、負傷からの復帰 |
上田綺世選手は、2026/27シーズンからリールでプレーしています。加入後は公式戦6試合で3得点を記録し、新天地でも得点力を発揮していました。
しかし、10月14日のチャンピオンズリーグ・アーセナル戦で左足を負傷し、78分に途中交代しました。その後、リールのダヴィデ・アンチェロッティ監督は、足底の負傷について治療の経過や痛みの状態によって回復期間が変わるため、復帰時期を明言することは難しいと説明しています。
上田選手は、ゴール前でのポジショニングやシュートの精度、空中戦を生かしたプレーが持ち味です。復帰後にリールの攻撃でどのような役割を担うのか、今後のコンディションと出場状況を確認していきたい選手です。
リーグごとの違いを踏まえて選手を比較する
欧州各国のリーグは、試合数や競技環境、クラブの戦い方が同じではありません。
例えば、リーグ戦の試合数が異なれば、シーズン途中の出場試合数をそのまま比較することはできません。また、攻撃的なポジションと守備的なポジションでは、得点やアシストが選手の役割を示す度合いも変わります。
そのため、本記事ではリーグをまたいだ単純な得点ランキングを作るのではなく、所属リーグやポジションを踏まえて成績を確認します。
各選手の成績は、所属クラブやリーグの公式データを基準に整理します。公式サイトで確認できない数字を別の集計サイトから補い、同じ基準のデータであるかのように扱うことはしません。
欧州でプレーする日本人選手の広がりを正確に把握するには、所属先の数だけでなく、それぞれのリーグでどのような出場機会を得ているのかを見る必要があります。
🏟️ 日本人選手が所属するクラブの特徴
日本人選手が複数所属する欧州クラブ
2026/27シーズンの欧州リーグでは、一つのクラブに複数の日本人選手が所属するケースが見られます。
その代表例が、ドイツ・ブンデスリーガのフライブルクです。
現在は鈴木唯人選手、山本理仁選手、後藤啓介選手が所属しています。3選手はそれぞれ異なるポジションでプレーしており、攻撃的な中盤、守備的な中盤、前線と、チーム内で担う役割も異なります。
同じくブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハにも、板倉滉選手、橋岡大樹選手、宇野禅斗選手、町野修斗選手などの日本人選手が所属しています。
このように、欧州では複数の日本人選手が同じクラブでプレーする環境が生まれています。
複数の日本人選手が在籍することは、選手同士が同じチームで経験を積む機会にもなります。ただし、所属人数だけでクラブの起用方針を判断することはできません。ポジションや競争相手、実際の出場状況を個別に確認する必要があります。
欧州で経験を積むための移籍先となるクラブ
日本人選手の欧州移籍を見ると、最初から欧州の上位リーグに所属するケースだけでなく、ベルギーやオランダなどで経験を積み、その後に別のリーグへ移籍するケースもあります。
2026/27シーズンのフライブルクでは、山本理仁選手がベルギーのシント=トロイデンから、後藤啓介選手がアンデルレヒトから加入しています。
両選手の移籍は、ベルギーでのプレー経験を経て、ドイツ・ブンデスリーガへ挑戦する例として注目できます。
欧州では、若い選手が移籍先で出場機会を得ながら経験を積み、次のステップへ進むことがあります。一方で、移籍先のリーグの知名度だけで成功を判断することはできません。
移籍後に試合へ出場できているか、先発の機会を得ているか、チーム内でどのような役割を担っているかを確認することが大切です。
クラブの特徴は所属人数だけでは判断できない
日本人選手が複数所属するクラブや、若い日本人選手を獲得したクラブは注目されやすい存在です。
しかし、クラブの特徴を正しく把握するには、所属選手の人数だけでなく、選手のポジションや年齢、移籍経歴、実際の出場状況も確認する必要があります。
例えば、同じクラブに複数の日本人選手が所属していても、全員がレギュラーとして起用されているとは限りません。また、同じポジションを争う選手がいる場合や、途中出場を中心に経験を積んでいる場合もあります。
本記事では、クラブごとの所属状況を整理するとともに、公式サイトで確認できる出場記録や試合情報を参考にしながら、それぞれの選手が置かれている環境を見ていきます。
所属クラブだけで選手の評価を決めるのではなく、実際の起用状況やチーム内での役割まで確認することが、欧州でプレーする日本人選手の現在地を理解するうえで重要です。
⚽ ポジション別に見る欧州日本人選手の分布
欧州でプレーする日本人選手は、攻撃的なポジションだけでなく、守備や中盤を担う選手にも広がっています。
ポジションによって求められる役割や評価される成績は異なるため、選手を比較するときは所属クラブだけでなく、どの位置で起用されているかも重要です。
GK|ゴールキーパー
欧州では、アストン・ヴィラの鈴木彩艶選手や、ベルギーのシント=トロイデンに所属する小久保玲央ブライアン選手など、日本人GKも欧州のクラブでプレーしています。
DF|ディフェンダー
欧州では、ブンデスリーガの板倉滉選手や橋岡大樹選手、小杉啓太選手のほか、ベルギーのシント=トロイデンに所属する谷口彰悟選手、オランダのフェイエノールトに所属する渡辺剛選手、フランスのル・アーヴルに所属する瀬古歩夢選手など、日本人DFが各国のクラブでプレーしています。
MF|ミッドフィルダー
欧州では、ブンデスリーガの堂安律選手や鈴木唯人選手、佐野海舟選手、山本理仁選手のほか、プレミアリーグの三笘薫選手や鎌田大地選手、リーズの田中碧選手、ラ・リーガの久保建英選手、リーグ・アンの南野拓実選手など、多くの日本人MFがプレーしています。
FW|フォワード
欧州では、ブンデスリーガのフライブルクに所属する後藤啓介選手のほか、フランスのリールに所属する上田綺世選手など、日本人FWが各国のクラブでプレーしています。選手によって所属リーグや起用状況が異なるため、得点数だけでなく、出場試合数や先発出場の状況も確認することが重要です。
ポジションごとに異なる評価基準
欧州でプレーする日本人選手を比較するとき、全員を同じ成績項目で評価することはできません。
GKは出場状況やセーブ、DFは守備での役割、MFは攻守への関与、FWは得点やアシストなど、ポジションに応じて確認すべき項目が異なります。
そのため、選手の成績を整理する際には、ポジションごとの役割を踏まえたうえで公式データを確認することが重要です。
📊 欧州でプレーする日本人選手の成績比較
成績を比較する際に確認したいデータ
欧州でプレーする日本人選手の活躍を把握するには、得点やアシストだけでなく、出場試合数や先発出場数、出場時間も確認する必要があります。
例えば、同じ1得点を記録した選手でも、少ない出場時間で得点した選手と、継続的に先発出場している選手では、数字の意味が異なります。
また、ポジションによって求められる役割も違います。FWは得点やアシスト、MFは攻撃への関与や出場状況、DFは先発出場や守備での起用状況、GKは出場試合数やセーブ、クリーンシートなどを確認することが重要です。
本記事では、次の項目を基本に公式データを整理します。
- 出場試合数
- 先発出場数
- 出場時間
- 得点
- アシスト
- ポジションに応じた記録
すべてのリーグで同じ項目が公開されているわけではありません。そのため、公式サイトで確認できる数字だけを掲載し、確認できない項目は無理に補いません。
得点・アシストで結果を残す選手
2026/27シーズンのブンデスリーガでは、フライブルクの鈴木唯人選手が得点面で存在感を示しています。
ブンデスリーガ公式の選手ページでは、鈴木選手は今季7試合に出場し、4得点を記録しています。公式の日本人選手紹介記事では7試合すべてに先発したことも確認できます。
中盤からゴール前へ進出し、得点に関わるプレーを見せている点が特徴です。出場機会を継続して得ながら、得点という結果も残していることから、フライブルクの攻撃を担う選手として注目されます。
プレミアリーグでは、クリスタル・パレスの鎌田大地選手がアシストで結果を残しています。プレミアリーグ公式のアシストランキングでは、鎌田選手は3アシストを記録し、リーグ上位の選手と並んで掲載されています。
得点を重ねる選手だけでなく、味方のゴールを演出する選手も欧州のクラブで重要な役割を担っています。得点とアシストの両方を見ることで、選手の攻撃面での貢献をより具体的に把握できます。
出場機会と先発出場から見る選手の立ち位置
出場試合数や先発出場数は、選手がクラブでどの程度起用されているかを把握するための基本的な指標です。
2026年11月1日付のブンデスリーガ公式紹介記事では、次のような出場状況が掲載されています。
| 選手 | 所属クラブ | 出場試合数 | 先発出場数 |
|---|---|---|---|
| 堂安律 | フランクフルト | 7 | 7 |
| 佐野海舟 | マインツ | 8 | 8 |
| 鈴木唯人 | フライブルク | 7 | 7 |
| 後藤啓介 | フライブルク | 7 | 1 |
| 小杉啓太 | フランクフルト | 7 | 7 |
| 山本理仁 | フライブルク | 1 | 0 |
※2026年11月1日付のブンデスリーガ公式紹介記事に掲載された記録です。
この数字からは、堂安選手、佐野選手、鈴木唯人選手、小杉選手が先発出場を重ねている一方、後藤選手は途中出場を中心に起用されていることが分かります。
ただし、先発出場数だけで選手の評価を決めることはできません。途中出場から得点やアシストを記録する選手もいるため、出場時間や試合中の役割も合わせて確認する必要があります。
後藤選手は途中出場を中心に起用されていますが、先発出場数だけで選手の評価を決めることはできません。リーグ戦とカップ戦では大会が異なるため、それぞれの出場記録や得点を分けて確認することが重要です。
ポジションごとに異なる成績の見方
欧州でプレーする日本人選手は、ポジションによって評価の基準が異なります。
GKの鈴木彩艶選手については、得点やアシストではなく、出場状況、セーブ、失点、クリーンシートなどが重要な指標になります。
プレミアリーグ公式の2026/27シーズン記録では、鈴木選手は2回のクリーンシートを記録しています。GKの成績は、セーブ数だけでなく、試合全体で相手の得点を防いだ結果も含めて見る必要があります。
MFでは、佐野海舟選手のように守備でボールを奪う役割を担う選手もいれば、堂安律選手や鈴木唯人選手のように攻撃参加や得点に関わる選手もいます。
FWの後藤啓介選手や上田綺世選手については、得点数だけでなく、出場時間や先発・途中出場の違い、ゴール前でのプレーも確認する必要があります。
このように、選手の成績を正しく理解するには、ポジションに応じた指標を使い分けることが大切です。
リーグ公式データで確認できる個別成績
スペインのラ・リーガでは、レアル・ソシエダの久保建英選手について、公式選手ページに2026/27シーズンの成績が掲載されています。
- 出場:6試合
- 先発:4試合
- 出場時間:294分
- 得点:1
- アシスト:1
久保選手は6試合に出場し、1得点・1アシストを記録しています。出場時間や先発数も公開されているため、攻撃面の数字と出場状況を合わせて確認できます。
オランダのエールディヴィジでは、フェイエノールトの渡辺剛選手について、リーグ公式ページで次の記録が確認できます。
- 出場:9試合
- 先発:9試合
- 出場時間:760分
- 得点:0
- アシスト:1
渡辺選手はリーグ戦で継続して先発出場しており、守備的なポジションでチームを支えています。DFの場合は得点やアシストだけでは評価できないため、出場状況や守備面での役割も重要になります。
このように、リーグ公式サイトの選手ページを利用すれば、所属クラブとシーズン成績を同じ出典から確認できる場合があります。
リーグ間の単純比較には注意が必要
欧州各国のリーグは、試合数や日程、競技環境が異なります。そのため、異なるリーグの選手を得点数や出場試合数だけで単純に順位付けすることは適切ではありません。
また、公式サイトによって掲載項目や更新時期にも違いがあります。あるリーグでは出場時間まで確認できても、別のリーグでは出場試合数と得点だけが掲載されている場合もあります。
本記事では、確認できた公式データをそのまま掲載し、数字の対象大会や確認時点を明記します。公式情報で確認できない数字を別のデータベースから補い、同じ基準の記録であるかのように比較することは避けます。
また、負傷やコンディションの問題で出場機会が限られている選手については、出場数だけで評価を判断できません。過去の成績と現在の出場状況を分けて確認することも、選手を正しく比較するために必要です。
欧州でプレーする日本人選手の活躍を正しく把握するには、得点やアシストの数字だけでなく、ポジションや出場状況、直近の試合内容を含めて見ることが大切です。
今回確認した公式情報
| リーグ | 選手 | 確認できた主な記録 |
|---|---|---|
| ブンデスリーガ | 鈴木唯人 | 7試合出場・7試合先発・4得点 |
| ブンデスリーガ | 堂安律 | 7試合出場・7試合先発 |
| ブンデスリーガ | 佐野海舟 | 8試合出場・8試合先発 |
| ブンデスリーガ | 後藤啓介 | 7試合出場・1試合先発 |
| ブンデスリーガ | 小杉啓太 | 7試合出場・7試合先発 |
| ブンデスリーガ | 山本理仁 | 1試合出場 |
| プレミアリーグ | 鎌田大地 | 3アシスト |
| プレミアリーグ | 鈴木彩艶 | 2クリーンシート |
| ラ・リーガ | 久保建英 | 6試合・294分・1得点・1アシスト |
| エールディヴィジ | 渡辺剛 | 9試合・760分・1アシスト |
出典:各リーグ公式サイト。ブンデスリーガの出場記録は2026年11月1日付の公式紹介記事、その他は各リーグの公式選手記録・ランキングを参照しています。掲載ページごとに更新時点が異なるため、すべての数字が同一試合終了時点の統一データではありません。
🔍 欧州で日本人選手が評価される理由
技術と戦術理解を生かしたプレー
欧州のクラブでプレーする日本人選手には、ポジションや所属リーグによって異なる役割が求められています。
MFであれば、ボールを受けて攻撃を組み立てる能力や、守備から攻撃へ切り替える判断力が重要になります。FWにはゴールを奪う力だけでなく、味方との連係や前線での守備も求められます。
例えば、フライブルクの鈴木唯人選手は、2026年10月31日のアウクスブルク戦で、相手DFを突破してゴール前へ進み、味方の決定機を演出しました。こうしたプレーは、得点やアシストの数字だけでは十分に表せない攻撃面での貢献です。
守備的な役割を担うMFには、相手の攻撃を防ぐだけでなく、ボールを奪った後に素早く攻撃へつなぐ判断力も求められます。ポジションごとの役割を理解するには、攻撃と守備の両面を見ることが重要です。
DFやGKについても、個人の守備能力に加えて、チーム全体の守備戦術を理解し、周囲と連係することが必要です。
日本人選手の評価を考える際には、単純な数字だけでなく、それぞれのポジションで求められる役割を踏まえることが大切です。
複数の役割に対応できる選手の存在
欧州のクラブでは、選手に攻撃と守備の両面で役割を求めることがあります。
例えば、サイドの選手には攻撃参加だけでなく、守備時に自陣へ戻る動きも必要です。中盤の選手にも、攻撃の組み立てとボール奪取の両方が求められる場合があります。
フランクフルトの堂安律選手は、サイドからの攻撃だけでなく、中央に入ってパスやシュートに関わるプレーも特徴です。2026年11月1日のハンブルガーSV戦でも先発出場し、攻撃の一員としてチームの3-1の勝利に貢献しました。
途中出場を中心に起用される選手には、試合の流れを変えるプレーや、限られた時間で結果につなげる働きが求められます。選手の役割を考える際には、先発か途中出場かだけでなく、起用された時間帯やチームへの貢献にも注目する必要があります。
このように、先発出場を続ける選手と、途中出場から試合の流れを変える選手では、チームから求められる役割が異なります。
複数の役割に対応できることだけで評価が決まるわけではありません。実際にどのポジションで起用され、どのようなプレーを求められているのかを確認する必要があります。
運動量と守備への貢献
攻撃の数字だけでは、選手の貢献をすべて把握できません。
MFやFWであっても、相手のボール保持を妨げるプレスや、ボールを失った後の守備への切り替えがチームの戦い方を支えることがあります。
マインツの佐野海舟選手は、中盤で相手のパスコースを読み、ボールを奪うプレーが特徴です。今季はタックルやインターセプトなどの指標にも変化が見られますが、一つの数字だけで守備力の低下を判断することはできません。出場時間やチームの戦い方も含めて見る必要があります。
また、DFの小杉啓太選手には、サイドでの守備対応に加えて攻撃参加も求められます。若い選手が先発機会を得ていることだけでなく、試合の中でどのような役割を担っているかも注目したい点です。
GKの鈴木彩艶選手については、シュートストップやクロスへの対応、守備陣との連係が重要な評価材料になります。10月31日のフルアム戦では好セーブを見せた一方、コーナーキックの処理でオウンゴールも記録しました。試合の一場面だけで判断せず、好プレーと課題の両方を確認することが大切です。
こうした役割は、得点やアシストだけでは評価できません。出場状況やポジション、試合でのプレー内容などを合わせて見ることが重要です。
欧州クラブが求める選手像は一つではない
欧州のクラブが求める選手像は、リーグやチームの戦術、監督の方針によって異なります。
同じMFでも、攻撃を組み立てる選手を必要とするクラブもあれば、守備の強度やボール奪取を重視するクラブもあります。FWについても、得点力を重視する場合だけでなく、前線からの守備や味方を生かす動きを求める場合があります。
また、選手の評価はシーズンを通じて変化します。得点やアシストなどの数字だけでなく、出場時間やチーム内での役割、試合ごとのプレー内容を継続して確認することが大切です。
また、負傷や移籍などによって選手を取り巻く環境はシーズン中にも変化します。そのため、過去の実績だけでなく、現在の出場状況やチーム内での役割を継続的に確認することが大切です。
そのため、日本人選手が欧州で評価される理由を一つの能力だけで説明することはできません。
所属クラブでどのような役割を与えられ、どの程度出場機会を得ているのか。そして、試合の中でどのようなプレーを見せているのかを確認することが、選手の現在地を把握するうえで重要です。
📈 日本人選手の欧州移籍ルートと今後の注目点
Jリーグから欧州クラブへ直接移籍するルート
日本人選手の欧州移籍には、Jリーグから欧州のクラブへ直接移籍するルートがあります。
Jリーグで実績を積んでから欧州へ挑戦する選手もいれば、若い年代で海外へ渡り、現地の育成環境やクラブの競争の中で成長を目指す選手もいます。
移籍先のリーグやクラブの規模は選手によって異なりますが、重要なのは移籍後にどのような役割を与えられ、出場機会を得られるかという点です。
例えば、アストン・ヴィラの鈴木彩艶選手は、イタリアのパルマでプレーした後、2026年にプレミアリーグへ移籍しました。新しいリーグでどのような経験を積み、ゴールキーパーとして成長していくのかが注目されています。
欧州移籍を考える際には、リーグの知名度だけでなく、選手が必要とされているポジションや、実際に試合へ出場できる環境かどうかも重要になります。
ベルギーやオランダなどを経由する移籍
欧州移籍は、最初からイングランドやドイツなどの上位リーグを目指すケースだけではありません。
ベルギーやオランダなどで経験を積み、その後に別のリーグへ移籍するルートも見られます。
2026/27シーズンのブンデスリーガでは、フライブルクに山本理仁選手と後藤啓介選手が加入しました。山本選手はベルギーのシント=トロイデン、後藤選手はアンデルレヒトでのプレーを経て、ドイツへ移籍しています。
両選手の移籍は、ベルギーでの経験を次のリーグで生かす例として注目できます。
ただし、ベルギーやオランダを経由すれば必ず上位リーグへ移籍できるわけではありません。移籍後の出場状況やクラブでの役割は、選手ごとに異なります。
大切なのは、どのリーグを経由したかだけでなく、新しいクラブでどのような経験を積み、プレーの幅を広げているかを見ることです。
上位リーグへのステップアップと移籍後の出場機会
欧州でプレーする日本人選手にとって、上位リーグや新しいクラブへの移籍は大きな目標の一つです。
しかし、移籍先のリーグの知名度が高くなっても、必ずしも出場機会が増えるとは限りません。
新しいクラブでは、チーム戦術やポジション争いに適応する必要があります。移籍直後から先発出場を続ける選手もいれば、途中出場を重ねながら徐々に出場時間を増やす選手もいます。
フライブルクの後藤啓介選手は、途中出場から得点を記録するなど、限られた出場時間の中で結果を残しています。一方、堂安律選手や小杉啓太選手は、フランクフルトで先発出場の機会を得ています。
このように、同じクラブに所属していても、選手によって起用方法や期待される役割は異なります。
移籍の成否を判断するときには、移籍先の名前だけでなく、実際の試合出場や先発出場の状況、チーム内での役割を確認することが重要です。
2026/27シーズンに注目したい移籍と所属環境の変化
2026/27シーズンは、欧州の複数のリーグで日本人選手の所属クラブやプレー環境に変化が見られます。
フライブルクには山本理仁選手と後藤啓介選手が加入し、ブンデスリーガで新たな挑戦を始めました。両選手が新しい環境でどのように出場機会を増やしていくのかは、今後の注目点です。
また、鈴木彩艶選手はアストン・ヴィラでプレミアリーグに挑戦しています。GKは一つのポジションを争う競争が大きいため、試合での安定したプレーや監督からの信頼が重要になります。
一方、三笘薫選手や上田綺世選手は負傷による離脱が続いており、まずは復帰に向けたコンディションの回復が注目されます。復帰後に所属クラブでどの程度の出場機会を得られるかも、今後の評価を考える材料になります。
このように、欧州でプレーする日本人選手の状況は、移籍だけでなく、出場機会や負傷、チーム内での役割によっても変化します。
今後は、新しいクラブへ移籍した選手がどのように定着するのか、現在の所属クラブでプレーを続ける選手がどのように評価を高めていくのかにも注目したいところです。
📝 まとめ|欧州で広がる日本人選手の活躍と今後の展望
2026/27シーズン、欧州のサッカーリーグでは、多くの日本人選手がさまざまな国やクラブでプレーしています。
所属先はプレミアリーグやブンデスリーガなどの欧州5大リーグだけでなく、ベルギーやオランダ、ポルトガル、デンマークなどにも広がっています。また、FWやMFだけでなく、DFやGKとしてプレーする選手も増えています。
今回の記事では、欧州でプレーする日本人選手を対象に、所属クラブやポジション、公式サイトで確認できる成績を整理しました。
特に、鈴木彩艶選手や鈴木唯人選手、堂安律選手、佐野海舟選手などは、所属クラブでの起用状況や直近の試合内容が注目されています。また、後藤啓介選手のように途中出場から結果を残す選手や、三笘薫選手や上田綺世選手のように負傷からの復帰を目指す選手もいます。
選手の活躍を把握するには、得点やアシストだけでなく、出場試合数や先発出場、出場時間なども確認する必要があります。さらに、ポジションごとの役割や所属クラブでの起用状況、監督や現地メディアの評価を踏まえることで、数字だけでは見えにくい選手の現在地も把握できます。
欧州でプレーする日本人選手の評価は、試合ごとの活躍や出場機会、チーム内での役割によって変化していきます。移籍によって新しい環境に挑戦する選手もいれば、現在のクラブで出場機会を増やし、存在感を高めていく選手もいます。
今後も所属クラブや出場状況、現地での評価を確認しながら、2026/27シーズンの日本人選手の活躍を追っていきます。
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