日本代表には、海外でプレーするFWが増えてきました。
W杯2026では上田綺世が2得点を記録するなど、
以前の日本代表とは違う姿も見えています。
それでも「日本には世界トップ級のストライカーが少ない」
という課題は残っています。
では、日本は本当にストライカーを育てられないのでしょうか。
私は、今の日本を考えるなら「ストライカーがいない」
という言葉だけで片付けるべきではないと思っています。
むしろ重要なのは、
得点を量産できるFWが生まれ、
その選手が世界トップレベルまで成長し続けられる環境があるのか
ということです。
育成年代でどんな能力を伸ばすのか。
公式戦でどれだけゴールを任されるのか。
Jリーグや海外で、どんな競争と経験を積むのか。
こうした積み重ねが、
ストライカーの成長には大きく関係します。
この記事では、日本のストライカー育成を育成年代からJリーグ、
海外移籍、日本代表までつなげて考えていきます。
そして、W杯2026を終えた現在の日本代表を踏まえ、
これから日本が世界で得点を量産するス
トライカーを育てるには何が必要なのかを考察します。
日本代表全体の課題について知りたい方は、
「日本代表の弱点とは?|
世界と戦える日本代表が抱える5つの課題【2026年版】
をご覧ください。
また、
作ったチャンスをなぜ得点に変えられないのかについては、
「日本代表はなぜ決定力不足なのか?|
チャンスを得点に変えられない理由を分析【2026年版】」
で詳しく分析しています。
- ⚽ 日本に本当にストライカーはいないのか?
- 🇯🇵 W杯2026後に変わった日本のストライカー事情
- 🧠 ストライカーは「得点だけ」で育つわけではない
- 🎯 育成年代でストライカーの専門性をどう育てるか
- 🧩 「何でもできるFW」だけを目指さない
- 📋 育成年代の「評価基準」も重要になる
- 🏟️ 公式戦でゴールを任される経験
- 🌍 Jリーグでストライカーはどう育つのか?
- 🔄 海外移籍で日本人FWは何が変わるのか
- 🎯 上田綺世から考えるストライカー育成
- 🧩 日本のストライカー育成で見直したいこと
- 🌏 「日本人ストライカーが少ない」から一歩先へ
- 🔧 日本が世界で得点を量産するFWを育てるには
- 🏟️ Jリーグで若手FWが挑戦できる環境を作る
- 🌍 海外で成功する日本人FWを増やす
- 🇯🇵 W杯2026後に考える日本のストライカー育成
- 📝 まとめ|日本はストライカーを育てられるのか?
⚽ 日本に本当にストライカーはいないのか?
「日本には世界で点を取れるストライカーがいない」と、
以前から言われてきました。
確かに日本代表では、長く絶対的な点取り屋を
どう育てるかが課題になっていました。
ただ、
2026年の今も同じ問題設定で考えてよいのかは、
少し見直す必要があります。
W杯2026を迎えた日本代表には、上田綺世、小川航基、
前田大然、町野修斗、後藤啓介、塩貝健人ら
複数のFWが招集されました。J
FAの大会前メンバーにも、
国内外で経験を積むFWが並んでいます。
さらに上田綺世は2025-26シーズン、
フェイエノールトでリーグ戦25得点を記録し、
エールディヴィジ得点王になりました。
FIFAも上田を2026年W杯で
日本の運命を握るストライカーとして紹介しており、
日本のFW事情は以前とは確実に変わっています。
では、なぜ今でも
「日本はストライカーが育たない」と言われるのでしょうか。
私は、ここを「ストライカーがいない」という
人数の問題だけで考えるべきではないと思っています。
本当に考えるべきなのは、
世界のトップレベルで得点を量産できるFWを、
継続的に育てられる環境があるのか
という問題です。
この記事では、育成年代の評価、公式戦での経験、
Jリーグ、海外移籍などを整理しながら、
日本でストライカーを育てるために必要な条件を考えていきます。
なお、日本代表全体の課題について知りたい方は、
「日本代表の弱点とは?|
世界と戦える日本代表が抱える5つの課題【2026年版】」
をご覧ください。
また、チャンスを得点に変えられない決定力の問題については、
「日本代表はなぜ決定力不足なのか?
|チャンスを得点に変えられない理由を分析【2026年版】」
で詳しく分析しています。
🇯🇵 W杯2026後に変わった日本のストライカー事情
日本のストライカー問題を考えるなら、
まず現在地を正しく確認しておきましょう。
4月の記事では「日本にはストライカーがいない」
という問題意識が中心でしたが、
W杯2026を終えた現在は、その前提だけでは説明できません。
🎯 「ストライカーがいない」から「継続的に育てられるか」へ
現在の日本には、海外でプレーするFWが複数います。
JFAの2026年W杯前の登録メンバーにも、
上田綺世、小川航基、前田大然、後藤啓介、塩貝健人などが
名を連ねています。
つまり、以前と比べれば日本人FWが海外へ出て、
競争の中で経験を積む環境は広がっています。
問題は、そこから先です。
一人の優秀なFWが出てきたとしても、それだけで
「日本のストライカー育成が成功した」とは言えません。
同じような選手を次々と育て、世代が変わっても
日本代表の前線を支えられる状態まで持っていけるかが重要です。
🌍 世界トップ級のストライカーに必要なもの
世界で得点を量産するFWは、
単にシュートが上手いだけではありません。
相手DFとの駆け引き、ゴール前での位置取り、
裏への抜け出し、ポストプレーなど、
複数の能力を高いレベルで備えています。
さらに現代サッカーでは、
前線からの守備や味方のためのスペース作りも求められます。
FIFAも上田綺世について、得点だけでなくポストプレーや
スペースを作る動き、前線からの守備まで含めて評価しています。
だからこそ、「決定力の高い選手を一人見つける」
だけでは十分ではありません。
ストライカーとして必要な能力を、
育成年代から積み上げられる環境を作ること
が重要になります。
🔎 日本は本当にストライカーを育てられないのか
ここも、少し冷静に考えたいところです。
日本代表には現在、
欧州でプレーするFWが複数存在します。
これは「日本ではストライカーが育たない」
という言葉だけでは説明できない変化です。
一方で、世界のトップリーグで毎シーズン20得点、
30得点を狙う日本人FWが何人もいる状況には、
まだ到達していません。
だから私は、「育たない」というより、
育った選手を世界トップ級まで
継続的に押し上げる仕組みに課題が残っている
と考えています。
この違いを理解することが、
現在の日本のストライカー問題を考える出発点になります。
🧠 ストライカーは「得点だけ」で育つわけではない
ストライカーという言葉から、
どうしても「ゴールを決める選手」を想像します。
もちろん得点は最も重要な結果の一つですが、
育成年代から得点だけを追いかければ、
優れたストライカーになるとは限りません。
⚽ ストライカーに必要な専門性
ストライカーには、
ゴール前でしか身につけにくい能力があります。
例えば、
相手DFの背後へ入るタイミングや、
クロスに合わせる位置、
GKの動きを見てシュートコースを選ぶ判断です。
こうした能力は、
試合の中で実際にゴールを狙う経験を積まなければ
身につきにくい部分があります。
だからこそ、育成年代で
「何でもできる選手」を目指すだけではなく、
ゴールを奪う専門性を伸ばす時間も必要です。
🎯 「万能型」と「得点を奪う専門性」のバランス
現代サッカーでは、
FWにも守備やポストプレー、パスなど多くの能力が求められます。
そのため、
育成年代から周囲と連携できる選手を育てることは重要です。
ただし、そこで「安全なプレーができること」が優先されすぎると、
ゴール前で勝負する能力が伸びにくくなる可能性があります。
私は、ストライカー育成では
チームプレーと得点への強い意識を両立させること
が重要だと考えています。
ここから先は、育成年代でどのような能力を評価し、
どんな経験を積ませるのかが大きなポイントになります。
🎯 育成年代でストライカーの専門性をどう育てるか
ストライカーを育てるうえで重要なのは、
ゴールを決める技術だけではありません。
どこに動くのか、いつ走り出すのか、
相手DFをどう外すのかなど、
ゴール前で得点するための専門性を
少しずつ身につける必要があります。
🥅 ゴール前で勝負する経験が必要
ストライカーは、
試合の中で何度もゴールを狙うことで成長していきます。
シュートを打つ、外す、相手DFに止められる、
もう一度仕掛けるという経験が、ゴール前での判断につながります。
育成年代では、失敗を避けるよりも、
失敗から次のプレーを選ぶ経験が重要です。
もちろん、チームとして勝利を目指すことも大切です。
そのうえで、
FWがゴールを狙う責任を持てる環境があるかどうかは
、ストライカー育成を考えるうえで大きなポイントになります。
🏃 裏への抜け出しは専門的な能力
ストライカーに求められる代表的な能力の一つが、
相手DFの背後へ抜け出す動きです。
ただ速く走ればいいわけではなく、
DFの位置を確認しながら走り出すタイミングを選ぶ必要があります。
早すぎればオフサイドになり、
遅すぎればパスを受ける前にDFへ対応されます。
こうした駆け引きは、
実際の試合で繰り返し経験することで磨かれていきます。
👀 ゴール前で相手を見る力
シュート技術だけでなく、
ゴール前で周囲を見る能力も重要です。
GKがどこにいるのか、
DFがどの方向から寄せているのか、
味方がどこにいるのかを短時間で判断します。
そのうえで、ワンタッチで打つのか、
ボールを持ち直すのか、味方へ落とすのかを選びます。
この判断を身につけるには、
練習だけでなく公式戦での経験も欠かせません。
🧩 「何でもできるFW」だけを目指さない
現代サッカーでは、FWにも多くの役割が求められます。
前線から守備を行い、ボールを収め、味方へパスを出し、
チームのためにスペースを作ることも必要です。
⚙️ 現代FWには多くの能力が求められる
今のストライカーは、
昔のようにゴール前で待っているだけの選手ではありません。
前線からプレスをかけ、
相手のビルドアップを制限し、味方の攻撃を助ける役割も担います。
そのため、育成年代から技術や判断力、
守備への理解を身につけることは重要です。
ただし、ここで一つ注意したいことがあります。
すべての能力を平均的に伸ばすことと、
ストライカーとしての武器を伸ばすことは同じではありません。
🎯 ストライカーだけが持つ武器を伸ばす
例えば、
ドリブルが得意な選手なら突破力を伸ばすことができます。
パスが得意な選手なら、
チャンスメイクを武器にすることもできます。
同じようにFWには、ゴール前で相手より先に動く能力や、
少ないタッチでシュートへ持ち込む能力があります。
私は、育成年代ではこうした
選手それぞれの得点能力を伸ばす視点
が重要だと考えています。
万能型にすることだけを目標にすると、
その選手が持っているストライカーとしての強みが
埋もれる可能性があるからです。
📋 育成年代の「評価基準」も重要になる
ストライカーが育つかどうかを考えるとき、
指導方法だけでなく、
選手が何を評価されるのかも見逃せません。
FWの選手が「チームのために何をしたか」だけでなく、
「ゴールを奪うために何をしたか」
も評価される必要があります。
⚖️ ミスを恐れずゴールを狙える環境
FWがシュートを外せば、
当然ながら失敗として記録されます。
しかし、
シュートを打たなければ失敗する可能性もありません。
育成年代で「外すくらいならパスを選ぶ」
という判断ばかりが続けば、
ゴール前で勝負する経験を積みにくくなります。
だからといって、
無理なシュートを何本打っても良いわけではありません。
重要なのは、
ゴールを狙うべき場面で責任を持って勝負できること
です。
🧠 失敗から学ぶことがストライカーを育てる
ストライカーには、
失敗を経験しながら改善する力も必要です。
シュートを外したなら、
次に同じ場面が来たとき何を変えるのかを考えます。
動き出しを変えるのか、シュートのタイミングを変えるのか、
GKを見る余裕を作るのか。
こうした積み重ねが、
最終的には選手自身の武器になっていきます。
🏟️ 公式戦でゴールを任される経験
育成環境を考えるうえで、
実際の試合に出場できるかどうかも重要です。
練習でシュートを何百本打っても、
相手DFがいる公式戦とは状況が大きく違います。
⏱️ 試合でしか身につかない判断がある
公式戦では、
相手が本気で守り、時間もスペースも限られています。
失点を避けるために相手DFが身体を寄せてくれば、
練習のように自由にシュートを打つことはできません。
その中でゴールを狙う経験が、
ストライカーとしての判断力を育てます。
だからこそ、若いFWがどれだけ実戦経験を積めるかは
大きな意味を持ちます。
🇯🇵 日本の育成環境をどう見るか
日本には、育成年代からプロまで多くのカテゴリーがあり、
選手が成長するための環境も整備されています。
JFAでも、若い選手がより高いレベルの環境で
経験を積める仕組みを整えています。
ただし、制度が存在することと、すべてのFWが
十分な実戦経験を得られることは同じではありません。
だからこそ、ストライカー育成では
制度だけでなく、
実際にどれだけゴールを任される機会があるのか
を見る必要があります。
次に重要になるのが、若いFWがプロの舞台で
どのような競争を経験するのかという問題です。
ここからは、J
リーグでの出場機会と外国人FWとの競争、
さらに海外へ移籍した日本人FWが
どのように成長していくのかを見ていきます。
🌍 Jリーグでストライカーはどう育つのか?
育成年代を終えたFWにとって、
次に重要になるのがプロの舞台での経験です。
Jリーグでは外国人FWを含めた競争があり、
若い日本人FWが限られた出場時間の中で
結果を求められる場面もあります。
ここで大切なのは、単純に
「日本人FWの出場時間が少ない」
と考えることではありません。
どのような環境で、
どんな役割を与えられ、
何を経験できるのか
を見ることが重要です。
⚔️ 外国人FWとの競争は本当に問題なのか
Jリーグのクラブにとって、
得点を取れるFWを獲得することは当然の選択です。
実績のある外国人FWが加入すれば、
若手FWにとってポジション争いが厳しくなる場合もあります。
しかし、その競争自体が悪いわけではありません。
高いレベルの選手と練習し、
試合で競争することが成長につながるケースもあります。
問題なのは、若手FWが競争に負けたとき、
次に成長するための実戦機会を確保できるか
という点です。
🏃 出場時間だけでは育成を判断できない
若手FWの育成を考えるとき、
「何分出場したか」だけを見るのも十分ではありません。
途中出場で短時間でもゴールを狙う役割を与えられる場合と、
長く出場しても守備だけを求められる場合では経験が違います。
同じ出場時間でも、
選手が何を任されていたのかによって得られる経験は変わります。
だからこそ、ストライカー育成では
出場時間と同時に役割を見ることが大切です。
🔄 海外移籍で日本人FWは何が変わるのか
日本人FWが海外へ移籍すると、プレー環境は大きく変わります。
相手DFの強さやプレースピードだけでなく、
チームから求められる役割や競争相手も変わってきます。
🌐 海外ではゴールへの責任が変わることがある
FWとして海外でプレーする場合、得点やアシストという結果を
より強く求められる環境に入ることがあります。
その中では、チームのために動くだけでなく、
自分自身がゴールを奪う責任も問われます。
「良いプレーをした」だけでは評価されず、
最後に数字として結果を残す必要がある場合もあります。
こうした環境が、
FWとしての意識を変えるきっかけになることがあります。
🧠 海外に行けば自動的に成長するわけではない
ただし、海外移籍そのものを成長の理由にするのは危険です。
出場できなければ試合経験を積めませんし、
ベンチにいるだけではストライカーとしての判断を磨く機会も
限られます。
重要なのは、海外という場所ではなく、
どんな競争の中で、どんな役割を与えられているか
です。
日本で十分な出場機会を得られる選手が、
海外では出場機会を失うケースもあります。
反対に、厳しい競争の中でポジションを勝ち取り、
FWとしての能力を伸ばす選手もいます。
🎯 上田綺世から考えるストライカー育成
W杯2026を終えた現在、
日本のストライカー育成を考えるうえで、
上田綺世の成長過程は一つの参考になります。
国内で経験を積んだ後に海外へ移り、
異なる環境でFWとして成長してきた選手だからです。
🇯🇵 日本で身につけたものを海外で磨く
日本で育った選手が海外へ移籍すると、
それまで身につけてきた技術を捨てるわけではありません。
むしろ、これまでの能力を新しい環境で使いながら、
足りない部分を補っていくことになります。
例えば、相手DFとの駆け引きや身体の使い方、
ゴール前での判断などは、実戦の中でさらに磨かれます。
FIFAも上田について、
得点だけでなくポストプレーやスペースへの動き、
前線からの守備などを含めて評価しています。
つまり、世界で活躍するストライカーには、
得点能力を支える複数の能力を高い水準で備えること
が求められます。
📈 一人の成功を「育成システム」に変えられるか
ここで重要なのは、
上田綺世の成功だけを喜んで終わらせないことです。
一人の選手が海外で成功しても、
次の世代から同じような選手が続かなければ、
継続的な育成とは言えません。
上田の経験から何を学び、次のFWにどう生かすのか。
この視点があれば、
個人の成功を日本全体のストライカー育成につなげられます。
🧩 日本のストライカー育成で見直したいこと
ここまで見てくると、日本の問題を
「FWの才能不足」と考える必要はないことが分かります。
むしろ、才能のある選手がストライカーとして
成長し続けられる環境を、どこまで用意できるかが重要です。
🏆 ゴールを奪う責任を持たせる
FWを育てるなら、
チームのためにプレーすることだけを求めるのでは不十分です。
もちろん守備や連携も必要ですが、
最終的にはゴールを奪うことがFWの重要な仕事になります。
だからこそ、
育成年代からゴール前で勝負する責任を経験させることが大切です。
🔥 失敗できる期間を作る
若いFWが成長するには、失敗を経験することも必要です。
シュートを外したから交代、
結果が出ないから出場機会を失うという状況が続けば、
失敗を避けるプレーにつながる可能性があります。
もちろん競争のあるプロの世界では結果が求められます。
だからこそ、育成年代では
失敗を次のプレーへつなげられる環境
を作ることが重要になります。
🌱 年代ごとに役割を変えていく
ストライカー育成では、
すべての年代で同じことを求める必要はありません。
若い年代ではボールを触る回数を増やし、
ゴール前での自由な判断を経験させることも大切です。
成長するにつれて、守備やポストプレー、
相手DFとの駆け引きなどを加えていけばいいでしょう。
こうした積み重ねが、
最終的に現代サッカーで求められるFWにつながります。
🌏 「日本人ストライカーが少ない」から一歩先へ
現在の日本には、海外で挑戦するFWが存在します。
だから今後問われるのは、
「日本にストライカーがいるか、いないか」だけではありません。
世界トップレベルで得点を量産できるFWを、次々に育てられるか。
ここが、
日本のストライカー育成を考えるうえで本当に重要なテーマです。
次は、この問題を日本サッカー全体の改善策として考えていきます。
育成年代、Jリーグ、海外移籍、代表という流れをつなぎ、
世界で得点を量産するFWを継続的に育てるために何が必要なのか
を整理します。
🔧 日本が世界で得点を量産するFWを育てるには
ここまで見てきたように、日本のストライカー問題は
「才能のあるFWがいない」という単純な話ではありません。
育成年代での経験、公式戦での出場機会、
Jリーグでの競争、海外での挑戦など、
選手が成長する過程全体を見る必要があります。
だからこそ、これからの日本に必要なのは、
特定の選手を待つことではないでしょう。
ストライカーが育ちやすい環境を、
世代を超えて作っていくことが重要です。
⚽ ゴールを奪う専門性を育てる
まず必要なのは、
FWがゴールを奪うための専門性を伸ばせる環境です。
パスや守備、チームへの貢献だけでなく、
ゴール前で勝負することも選手の大切な役割として
評価する必要があります。
特に育成年代では、
シュートを外したことだけを失敗と捉えないことが大切です。
なぜ外れたのかを考え、次の決定機で改善できれば、
それも選手の成長につながります。
🧠 「結果」と「成長」を分けて考える
プロの世界では、結果が求められます。
しかし育成年代まで同じ基準だけで選手を評価すると、
失敗を避けるプレーにつながる可能性があります。
ストライカーには、
ゴールを狙うためにリスクを取る場面も必要です。
だからこそ、年代に応じて
「勝つこと」と「選手を育てること」
のバランスを考える必要があります。
🏟️ Jリーグで若手FWが挑戦できる環境を作る
育成年代で能力を伸ばした選手は、
プロの舞台で実戦経験を積まなければなりません。
そこで重要になるのが、
Jリーグで若いFWがどのように出場機会を得るかという問題です。
👤 出場するだけでなく「任される」ことが重要
若手FWが途中出場するだけでは、
十分な経験を積めない場合があります。
ゴールを狙う役割を任され、失敗しても
再びチャンスを与えられる環境が、成長には重要です。
もちろん、プロでは
結果を出さなければポジションを失うこともあります。
だからこそ、クラブには若手を長期的な視点で育てながら、
競争にも参加させる難しい判断が求められます。
🔄 レンタル移籍も成長の選択肢になる
トップチームで出場機会を得られない若手FWにとって、
レンタル移籍は成長するための選択肢になります。
重要なのは所属クラブの名前ではなく、
実際に試合へ出て、FWとして責任を持てるかどうかです。
ベンチに座り続けるより、別のクラブで継続的に
試合へ出ることが成長につながる場合もあります。
日本全体でストライカーを育てるなら、
こうした選手の成長ルートもさらに重要になるでしょう。
🌍 海外で成功する日本人FWを増やす
日本人FWが世界トップレベルを目指すうえで、
海外での経験も大きな意味を持ちます。
ただし、海外移籍そのものをゴールにしてはいけません。
📈 海外で得た経験を次世代につなげる
上田綺世のように海外で得点を重ねた選手が出てくると、
日本のストライカー育成にも新しい可能性が見えてきます。
重要なのは、
その選手の成功を個人の才能だけで終わらせないことです。
どのような育成年代を過ごし、どんな指導を受け、
海外で何を身につけたのかを分析する必要があります。
そして、その経験を次の世代のFW育成へ還元できれば、
個人の成功が日本全体の財産になります。
🧩 「海外に行けば育つ」という考え方を変える
海外へ移籍すれば、
誰でも世界で活躍できるわけではありません。
出場機会がなければ経験を積めず、チームの戦術に適応できなければ
本来の能力を発揮できないこともあります。
だから大切なのは、海外へ送り出すことだけではありません。
海外で競争できる選手を国内で育て、
適切なタイミングで次の環境へ送り出すことが重要です。
🇯🇵 W杯2026後に考える日本のストライカー育成
W杯2026を終えた現在、日本は
「ストライカー不在」という段階から少し前へ進んでいます。
海外でプレーするFWが増え、
上田綺世のように欧州で得点を量産する選手も現れています。
だから今後の課題は、単に
「日本人FWを増やすこと」ではありません。
世界トップレベルで継続的に結果を残せるFWを、
複数の世代から生み出せるかが重要になります。
🔍 日本代表の決定力とは別の問題
ここで、「日本代表はなぜ決定力不足なのか?」
との違いを整理しておきましょう。
「日本代表はなぜ決定力不足なのか?」で扱うのは、
作ったチャンスをなぜ得点に変えられないのか
という問題です。
一方、この記事で扱っているのは、
そもそも世界レベルで得点を量産できるストライカーをどう育てるのか
という問題です。
この二つは似ていますが、原因を探る場所が違います。
決定力について詳しく知りたい方は、
「日本代表はなぜ決定力不足なのか?|
チャンスを得点に変えられない理由を分析【2026年版】
をご覧ください。
📊 日本代表全体の課題とも分けて考える
また、日本代表には
ストライカー以外にも複数の課題があります。
守備、試合運び、個人の打開力などを含めた
日本代表全体の弱点については、
「日本代表の弱点とは?|
世界と戦える日本代表が抱える5つの課題【2026年版】」
で整理しています。
この記事では、あくまで「ストライカーを育てる」
という一点に集中しています。
📝 まとめ|日本はストライカーを育てられるのか?
「日本はストライカーが育たない」という言葉は、
現在の日本代表を考えるうえで少し古くなっています。
海外で挑戦するFWが増え、
世界で結果を残す日本人ストライカーも現れています。
だからこそ、これから問われるのは
「日本にストライカーがいるか」ではありません。
次の世代にも、
世界で得点を量産できるFWを継続的に育てられるか。
そのためには、育成年代からゴールを奪う専門性を伸ばし、
公式戦で責任を持ってプレーする経験を積ませる必要があります。
さらにJリーグで競争し、必要なら海外へ挑戦し、
その経験を次の世代へつなげていくことも重要です。
私は、日本のストライカー問題は「才能不足」ではなく、
才能を世界トップレベルまで育て続ける仕組みをどう作るかという問題
になってきたと考えています。
W杯2026を終えた今だからこそ、
この変化を前向きに捉えることができます。
そして次の日本代表を見るときは、
誰がゴールを決めるのかだけでなく、
その選手がどのような環境でストライカーへ成長したのか
にも注目してみてください。
それが、日本サッカーの次の課題を考えるヒントになるはずです。

