ヨーロッパで活躍する日本人サッカー選手が増えるなか、日本人選手の挑戦を支えるクラブとして注目されているのが、ベルギーのシント=トロイデンVV(STVV)です。
STVVは1924年に創立されたベルギーのプロサッカークラブです。2017年11月に日本のDMMグループが経営権を取得して以降、日本人選手の獲得や育成、欧州でのキャリア形成に積極的に取り組んできました。
これまでには、遠藤航選手、鎌田大地選手、冨安健洋選手など、現在の日本代表や欧州の舞台で活躍する選手たちが在籍しています。鈴木彩艶選手をはじめ、STVVに関わった日本人選手の歩みは、日本サッカーが世界へ挑戦する過程を知るうえでも興味深いものです。
また、STVVが所属するベルギーのジュピラー・プロ・リーグは、欧州各国のスカウトが若手選手を発掘する舞台としても知られています。2026/27シーズンからは18クラブによる34試合制に変更され、従来のプレーオフ制度も廃止されました。
この記事では、STVVの歴史や日本企業による運営、ベルギーリーグの仕組み、日本人選手の所属状況や成績、欧州移籍実績をデータから分析します。
日本人選手がどのような環境で成長し、次のステージへ進んでいくのか。STVVというクラブを通じて、欧州サッカーにおける日本人選手の現在地を見ていきましょう。
⚽ シント=トロイデンVV(STVV)とは?クラブの歴史と基本情報
シント=トロイデンVV(Sint-Truidense Voetbalvereniging)は、ベルギーのリンブルフ州シント=トロイデンを本拠地とするプロサッカークラブです。
一般的には「STVV」という略称で知られ、日本では「シント=トロイデン」や「シントトロイデン」と呼ばれることもあります。
1924年に創立された歴史あるクラブで、現在はベルギーのトップリーグであるジュピラー・プロ・リーグに所属しています。
日本企業が経営に関わる欧州クラブとしても知られ、日本人選手がベルギーでプレーする際の重要な選択肢の一つになっています。
STVVの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クラブ名 | シント=トロイデンVV |
| 英語表記 | Sint-Truidense VV |
| 略称 | STVV |
| 創立 | 1924年2月23日 |
| 所在地 | ベルギー・リンブルフ州シント=トロイデン |
| 所属リーグ | ジュピラー・プロ・リーグ |
| リーグ区分 | ベルギー1部 |
| ホームスタジアム | Daio Wasabi Stayen Stadium |
| スタジアムの通称 | スタイエン |
| 経営権取得 | 2017年11月・DMMグループ |
STVVは、ベルギー国内で長い歴史を持つクラブでありながら、日本企業による経営を通じて国際的な存在感を高めてきました。
1924年創立の歴史あるクラブ
STVVは1924年2月23日に創立され、同年6月13日にベルギーサッカー協会へ正式に加入しました。
クラブはシント=トロイデンの地域社会とともに歩み、長い歴史のなかでベルギー国内の各カテゴリーを戦ってきました。
初めてベルギー1部リーグへ昇格したのは1957-58シーズンです。その後、2部リーグでの優勝も経験し、昇格と降格を繰り返しながらクラブの基盤を築いてきました。
STVVの主な歴史を整理すると、次のようになります。
| 年・シーズン | 主な出来事 |
|---|---|
| 1924年2月23日 | クラブ創立 |
| 1924年6月13日 | ベルギーサッカー協会に正式加入 |
| 1957-58 | 初めて1部リーグへ昇格 |
| 1986-87 | 2部リーグ優勝 |
| 1993-94 | 2部リーグ優勝 |
| 1997-98 | ベルギーリーグカップ優勝 |
| 2008-09 | 2部リーグ優勝 |
| 2014-15 | 2部リーグ優勝 |
| 2017年11月 | DMMグループが経営権を取得 |
このように、STVVは日本企業による経営が始まる以前から、ベルギー国内で歴史を積み重ねてきたクラブです。
日本企業が経営に関わるようになったことで突然誕生したクラブではなく、地域に根差した伝統を持つクラブが、日本との新たなつながりを築いたと理解することが大切です。
ホームスタジアムは「スタイエン」

STVVのホームスタジアムは、ベルギーのシント=トロイデンにある「Daio Wasabi Stayen Stadium(ダイオー・ワサビ・スタイエン・スタジアム)」です。
一般的には「スタイエン」と呼ばれ、STVVのホームゲームが開催されるクラブの象徴的な場所です。
2023年には、長野県安曇野市に本社を置く大王わさび農場がネーミングライツスポンサーとなり、スタジアムの名称に「Daio Wasabi」が加わりました。
これは日本企業とSTVVの関係を象徴する取り組みの一つです。
スタジアムは単に試合を開催する場所ではありません。地域のサポーターがクラブを応援し、選手と地域社会がつながる重要な拠点でもあります。
STVVのサポーターの熱気は「地獄のスタイエン」とも表現され、ホームゲームでは独特の雰囲気が生まれます。
DMMグループによる経営参画
2017年11月、DMMグループがSTVVの経営権を取得しました。これを機に、日本企業が運営に関わる欧州サッカークラブとして、日本国内でも注目を集めるようになりました。
その後、2025年7月にはジャパネットホールディングスがSTVVの株式19.9%を取得し、資本業務提携を締結しています。
現在のSTVVは、DMMグループが経営権を持ち、ジャパネットなど複数の企業が株主として関わる体制となっています。
🇧🇪 ベルギーリーグとは?ジュピラー・プロ・リーグの仕組み
STVVが所属するジュピラー・プロ・リーグ(Jupiler Pro League)は、ベルギーの男子サッカーにおける国内トップリーグです。
欧州の主要リーグと比べると日本での知名度は高くないかもしれません。しかし、ベルギーは若手選手が欧州で経験を積み、さらに大きなリーグへステップアップする舞台として注目されています。
STVVを理解するためには、所属するベルギーリーグの特徴や大会方式を知っておくことが重要です。
ジュピラー・プロ・リーグとは?
ジュピラー・プロ・リーグは、ベルギーのプロサッカーリーグの最上位カテゴリーです。
リーグにはベルギー国内の強豪クラブや歴史あるクラブが参加し、国内王者の座とUEFA主催大会への出場権を争います。
ベルギーは地理的に欧州の主要サッカー国に囲まれており、周辺国のクラブやスカウトとの交流が活発な環境にあります。
外国人選手枠とベルギー国内育成選手の登録条件
ベルギーのプロサッカーリーグには、国籍だけを理由に外国人選手の登録人数を制限する一般的な外国人選手枠は設けられていません。そのため、日本人選手を含む海外出身選手も、国籍による人数制限を受けずにクラブと契約し、プレーを目指すことができます。
ただし、外国人選手を無制限に登録・起用できるという意味ではありません。ベルギーのプロクラブには、ベルギー国内のクラブで育成された選手に関する登録・試合出場の条件があります。
ベルギーのプロサッカーでは、公式戦の試合メンバーに、ベルギー国内のクラブで育成された選手を一定数含める必要があります。具体的には、試合メンバーに最低6人の該当選手を登録し、そのうち少なくとも2人は追加条件を満たす必要があります。
ここで重要なのは、ベルギー国内で育成された選手という条件は、ベルギー国籍を持っているかどうかとは別だという点です。外国籍の選手でも、ベルギー国内で所定の期間プレーして育成条件を満たせば、対象になる場合があります。
つまり、ベルギーリーグは外国人選手の国籍による人数制限が比較的少ない一方、国内で育成された選手の登録・起用も重視する制度になっています。
2026/27シーズンから18クラブ制に変更
ベルギーリーグを理解するうえで、2026/27シーズンの大きな変更点が大会方式です。
従来のベルギーリーグでは、レギュラーシーズン終了後に順位別のプレーオフを実施していました。
しかし、2026/27シーズンからは18クラブによる通常のリーグ戦に変更され、プレーオフ制度が廃止されました。
| 項目 | 2026/27シーズン |
|---|---|
| 参加クラブ数 | 18クラブ |
| 試合方式 | ホーム&アウェイ |
| レギュラーシーズン | 全34試合 |
| プレーオフ | 廃止 |
| 優勝クラブ | 34試合終了時の1位 |
| 欧州大会出場 | 最終順位などにより決定 |
| 自動降格 | 17位・18位 |
18クラブがホームとアウェイでそれぞれ対戦するため、各クラブは合計34試合を戦います。
これまでのようにレギュラーシーズン後のプレーオフで順位が変動する方式ではなく、34試合を通じた最終順位が優勝や降格を決める基本となります。
この変更によって、シーズンを通じた勝ち点の積み重ねが、これまで以上に重要になります。
ベルギーリーグの順位決定と欧州大会出場権
2026/27シーズンのジュピラー・プロ・リーグでは、34試合終了時点の順位をもとに優勝クラブや欧州大会への出場権が決まります。
リーグ上位クラブにはUEFA主催大会への出場機会が与えられ、ベルギー国内での成績が欧州での挑戦につながります。
STVVの公式サイトでは、2026/27シーズンのリーグフォーマットとして、次の出場枠を案内しています。
| 最終順位 | 欧州大会の出場枠 |
|---|---|
| 1位 | UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ |
| 2位 | UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦 |
| 3位 | UEFAヨーロッパリーグ予選2回戦 |
| 4位 | UEFAカンファレンスリーグ予選2回戦 |
ただし、欧州大会の出場権は国内カップ戦の優勝クラブやUEFAの出場枠配分によって変更される場合があります。実際の出場クラブは、シーズン終了時の公式決定を確認する必要があります。
ベルギーリーグで上位に入ることは、国内での成功だけでなく、欧州の舞台で戦う機会を得ることにもつながります。
17位・18位は2部リーグへ自動降格
2026/27シーズンからの新方式では、リーグ最終順位の17位と18位が下部カテゴリーのチャレンジャー・プロ・リーグへ自動降格します。
従来のプレーオフを利用した残留争いとは異なり、最終順位がそのまま降格に直結する仕組みです。
そのため、シーズン終盤まで残留争いが続く可能性があり、下位クラブにとっては34試合すべてが重要な戦いになります。
STVVにとっても、欧州大会出場を目指す上位争いだけでなく、安定して勝ち点を積み重ねることが重要です。
ベルギーリーグが日本人選手の欧州挑戦の舞台になる理由
ベルギーリーグが日本人選手の欧州挑戦の舞台として注目される理由には、いくつかの特徴があります。
① 欧州主要リーグに近い地理的環境
ベルギーはフランス、ドイツ、オランダなどのサッカー強豪国に囲まれています。
そのため、周辺国のクラブとの試合や選手の移籍、スカウト活動などを通じて、欧州サッカーのネットワークに接する機会があります。
② 日本人選手が欧州で挑戦しやすい環境
国籍による外国人選手の人数制限が比較的少ないことは、日本人選手がベルギーリーグに挑戦するうえでの特徴の一つです。
ただし、実際に試合へ出場できるかどうかは、選手の実力やチーム内の競争、監督の戦術、国内育成選手に関する登録条件などによって変わります。
そのため、ベルギーリーグは日本人選手にとって欧州挑戦の入口になり得る一方、加入後に出場機会をつかみ、結果を残すことが重要になります。
③ 若手選手が欧州で経験を積める
ベルギーリーグには、若手選手がトップレベルの試合を経験し、成長を目指す環境があります。
試合への出場を通じて、フィジカル、戦術理解、判断速度、試合展開への対応力などを磨くことができます。
こうした経験は、さらに上位のリーグへ挑戦する際にも重要になります。
STVVは、このベルギーリーグの環境を活用しながら、日本人選手の欧州挑戦を支えるクラブとして活動しています。
ベルギーリーグだけでなく、欧州各国のリーグの特徴やレベルを比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 欧州5大リーグの序列・レベルランキング【2026年最新版】
🏢 STVVはなぜ日本企業が運営しているのか?DMMとジャパネットの経営体制
シント=トロイデンVV(STVV)が日本で注目される大きな理由の一つが、日本企業によるクラブ経営です。
ベルギーの地域に根差した歴史あるクラブでありながら、日本企業が経営に関わることで、日本人選手の欧州挑戦を支える独自の取り組みを進めています。
中心となっているのが、2017年に経営権を取得したDMMグループです。さらに2025年にはジャパネットホールディングスが資本業務提携を発表し、日本企業との関係が広がりました。
ここでは、STVVの経営体制と、日本企業が欧州クラブを運営する意味を整理します。
DMMグループがSTVVの経営権を取得した理由
DMMグループは2017年11月、ベルギー1部リーグに所属するSTVVの運営会社の経営権を取得しました。
DMMがSTVVに注目した背景には、ベルギーが若手選手の育成や欧州各国への移籍において重要な役割を担っていることがあります。
日本の若い選手や指導者が欧州サッカーの環境で経験を積み、世界に挑戦できる機会をつくること。さらに、サッカーを通じて日本とベルギーの交流を深めることも、クラブ運営の大きな方向性として掲げられてきました。
STVVは単に日本企業が所有する海外クラブというだけではありません。日本人選手が欧州でプレーする機会を得るための環境づくりと、クラブ自体の競技力・事業基盤の強化を目指すプロジェクトとして運営されています。
ジャパネットホールディングスとの資本業務提携
2025年7月、ジャパネットホールディングスはDMMグループからSTVVの株式19.9%を取得し、資本業務提携およびプラチナスポンサー契約を締結しました。
ジャパネットは、JリーグのV・ファーレン長崎の運営や長崎スタジアムシティの事業など、スポーツと地域創生に関する取り組みを進めてきた企業です。
今回の提携では、ジャパネットが持つクラブ運営や地域との連携に関する経験をSTVVの成長に生かすことが期待されています。また、日本国内でのSTVVの認知度向上や、試合中継などを通じた情報発信も提携の重要な要素です。
STVVの現在の経営体制
2026年時点の経営体制を理解するうえで重要なのは、ジャパネットが株式19.9%を取得した後も、DMMグループがSTVVの経営権を持っているという点です。
ジャパネットはDMMに次ぐ株主として資本参加し、両社がそれぞれの経営資源やノウハウを生かしながらクラブの発展を目指す関係にあります。
したがって、STVVを「ジャパネットが買収したクラブ」と説明するのは正確ではありません。DMMグループが経営権を持ち、ジャパネットが資本業務提携を通じて経営に関わる体制として理解する必要があります。
STVVが掲げる「日本から世界への架け橋」という役割
STVVの取り組みで注目したいのは、日本人選手が欧州でプレーする機会をつくるだけでなく、その先のキャリア形成も視野に入れていることです。
日本国内で実績を積んだ選手が海外へ移籍する場合、言語や生活環境、サッカーの戦術、フィジカル面など、多くの違いに適応しなければなりません。
欧州でプレーすることは、単に所属クラブが変わるという意味ではありません。日々の練習や試合を通じて、異なるサッカー文化を経験することになります。
STVVは、ベルギーという欧州の環境を活用し、日本人選手がこうした経験を積むための機会を提供してきました。
特に次のような点が、クラブの取り組みを理解するうえで重要です。
① 欧州での実戦経験を積める
日本人選手がベルギーリーグの公式戦に出場することで、欧州の選手と競い合う経験を得られます。
試合で求められる判断速度や身体的な強さ、戦術への対応力などは、海外でプレーするうえで重要な要素です。
② 日本と欧州のサッカー環境をつなぐ
日本のクラブや選手と欧州のクラブを結びつけることで、選手の移籍や育成に関する交流が生まれます。
STVVはその接点となるクラブの一つです。
③ 選手以外の人材にも欧州での経験を広げる
クラブ運営や指導、スカウトなど、サッカーに関わる仕事は選手だけではありません。
欧州のクラブで経験を積むことは、指導者やビジネススタッフにとっても新たなキャリアにつながる可能性があります。
こうした取り組みを通じて、STVVは日本と欧州のサッカーをつなぐ役割を担っています。
日本企業が欧州クラブを運営する意味
日本企業が欧州のクラブを運営することには、選手育成以外にもさまざまな意味があります。
まず、欧州のサッカー市場に直接関わることで、日本国内では得にくいクラブ運営やスポーツビジネスの経験を蓄積できます。
また、ベルギーの地域社会に根差したクラブを通じて、日本企業や日本文化を欧州に紹介する機会にもなります。
一方で、欧州クラブの経営は簡単ではありません。
チームの成績、選手の獲得・育成、スタジアム運営、地域との関係、財務面など、幅広い課題に向き合う必要があります。
STVVの取り組みを評価する際には、日本人選手の在籍人数だけでなく、クラブの競技成績や選手の出場機会、移籍後のキャリアまで確認することが重要です。
Football Data Labでは、こうした複数の視点からSTVVの活動を追跡していきます。
🌍 STVVはなぜ欧州への登竜門と呼ばれるのか?日本人選手の育成と移籍実績
STVVが日本人選手の欧州挑戦を支えるクラブとして知られるようになった背景には、これまでに多くの日本人選手が在籍してきた実績があります。
なかでも、冨安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手らが在籍した2018年前後は、STVVと日本サッカーの関係を語るうえで重要な時期です。
その後も、鈴木彩艶選手、藤田譲瑠チマ選手、伊藤涼太郎選手など、さまざまな選手がSTVVでプレーしてきました。
ただし、STVVに所属した選手が全員同じ道を歩んだわけではありません。移籍後の所属クラブやキャリアも異なります。
ここでは、代表的な選手の在籍歴と移籍の経緯を整理し、STVVが欧州挑戦の舞台として果たしてきた役割を考えます。
冨安健洋・遠藤航・鎌田大地が在籍した2018年
2018年前後は、STVVと日本人選手の関係が大きく広がった時期です。
冨安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手らが在籍し、ベルギーリーグでプレーしました。
この3選手は、その後のキャリアで異なる道を歩んでいます。
| 選手 | STVV在籍時期 | 主なその後のキャリア |
|---|---|---|
| 冨安健洋 | 2018〜2019年 | ボローニャ、アーセナルなど |
| 遠藤航 | 2018〜2020年 | シュトゥットガルト、リバプールなど |
| 鎌田大地 | 2018〜2019年 | フランクフルトなど |
冨安選手はSTVVでプレーした後、イタリアのボローニャへ移籍しました。その後、イングランドのアーセナルなどでもプレーし、日本代表の守備を担う選手となりました。
遠藤選手はSTVVで経験を積んだ後、ドイツのシュトゥットガルトへ移籍しました。さらにリバプールでもプレーし、欧州のトップレベルで経験を重ねてきました。
鎌田選手はフランクフルトからの期限付き移籍でSTVVに加入し、ベルギーリーグで出場機会を得ました。その後はフランクフルトへ戻り、ドイツ国内や欧州大会で経験を積みました。
ここで注意したいのは、3選手の移籍形態が同じではないことです。特に鎌田選手はSTVVから別クラブへ完全移籍したのではなく、期限付き移籍で在籍した選手です。
STVVの実績を分析する際には、こうした契約形態の違いも区別する必要があります。
STVVに在籍した主な日本人選手とその後のキャリア
STVVには、2018年以降も多くの日本人選手が在籍してきました。
代表的な選手と、その後のキャリアを整理すると次のようになります。
| 選手名 | STVV在籍時期 | 主なその後の経歴 |
|---|---|---|
| 冨安健洋 | 2018〜2019年 | ボローニャ、アーセナルなど |
| 遠藤航 | 2018〜2020年 | シュトゥットガルト、リバプールなど |
| 鎌田大地 | 2018〜2019年 | フランクフルトなど |
| 鈴木優磨 | 2019〜2022年 | 鹿島アントラーズ |
| 林大地 | 2021〜2024年 | ニュルンベルクなど |
| 藤田譲瑠チマ | 2023〜2025年 | FCザンクトパウリ |
| 伊藤涼太郎 | 2023年〜 | STVVでプレー |
| 鈴木彩艶 | 2023〜2024年 | パルマなど |
| 橋岡大樹 | 2021〜2024年 | ルートン・タウンなど |
| 山本理仁 | 2023〜2026年 | SCフライブルク |
※在籍時期・移籍先は選手履歴をもとにした整理です。契約期間と実際の公式戦出場期間は異なる場合があります。移籍形態や現在の所属先については、公開前に最新の公式情報との照合が必要です。
この一覧から分かるのは、STVVに在籍した日本人選手が、その後ベルギー国内だけでなく、ドイツ、イタリア、イングランドなど異なるリーグへ進んでいることです。
一方で、STVVに在籍した後に日本国内へ戻った選手もいます。
重要なのは、移籍先の知名度だけで選手の成長を判断しないことです。出場機会、ポジション、チーム内での役割、移籍後の成績などを合わせて見る必要があります。
STVVに在籍した選手だけでなく、現在ヨーロッパ各国のクラブでプレーする日本人選手を幅広く確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。
STVVの移籍実績をデータで見る
STVVの日本人選手の在籍実績を評価する際には、単純な在籍人数だけでなく、その後のキャリアにも注目する必要があります。
例えば、冨安選手や遠藤選手のように、STVVでプレーした後に欧州の上位リーグへ進んだ選手がいます。一方、鎌田選手のように期限付き移籍で在籍し、保有元のクラブへ戻ってキャリアを続けた選手もいます。
このように、選手によって移籍の形やその後の進路は異なります。
STVVの役割を分析するには、次のような項目を確認することが重要です。
- STVVへの加入前に所属していたクラブ
- STVVでの在籍期間と公式戦出場数
- リーグ戦での出場時間や先発数
- STVV在籍後の移籍先と移籍形態
- 移籍後の出場機会や成績
こうしたデータを比較することで、STVVが日本人選手にどのような欧州経験の機会を提供してきたのかを、より具体的に考察できます。
ただし、STVVに在籍したことだけが、その後の選手の成長や移籍につながったと断定することはできません。選手本人の能力や努力、移籍先の環境、出場機会など、複数の要素を合わせて評価する必要があります。
STVVは日本人選手にとってどのような存在なのか
STVVは、日本人選手にとって欧州サッカーへの入口の一つとなってきました。
ベルギーリーグで試合に出場し、異なるサッカー文化や戦術に適応する経験は、その後のキャリアを考えるうえで重要な機会になります。
ただし、STVVに加入すれば必ず欧州5大リーグへ移籍できるわけではありません。
選手本人の能力や成長、出場機会、チーム事情、移籍市場の状況など、さまざまな要素が関係します。
だからこそ、STVVの実績を正しく評価するには、所属選手の人数だけではなく、実際の出場記録や移籍後のキャリアを継続的に確認する必要があります。
📋 STVVの2026/27シーズン所属選手一覧とチーム構成
シント=トロイデンVV(STVV)は、ベルギーのジュピラー・プロ・リーグで戦うプロサッカークラブです。
2026/27シーズンも日本人選手が複数在籍しており、日本のサッカーファンにとって注目度の高いクラブとなっています。
今シーズンのSTVVを分析するうえで重要なのは、日本人選手の人数だけではありません。各選手がどのポジションでプレーし、チームのなかでどのような役割を担っているのかを確認することです。
ここでは、2026/27シーズンのチーム構成と日本人選手の所属状況を整理します。
2026/27シーズンのSTVV所属日本人選手
2026年11月1日時点で確認しているSTVV所属の日本人選手は、次の8人です。
| 選手名 | ポジション | 背番号 |
|---|---|---|
| 谷口彰悟 | DF | 5 |
| 小久保玲央ブライアン | GK | 16 |
| 畑大雅 | DF | 3 |
| 松澤海斗 | MF・FW | 38 |
| 新川志音 | MF | 99 |
| 石渡ネルソン | MF | 18 |
| 荒木遼太郎 | MF | 71 |
| 高井幸大 | DF | 4 |
※所属選手・背番号は2026/27シーズンの確認情報をもとに整理しています。移籍や登録変更があった場合は、クラブ公式発表に合わせて更新します。
日本人選手のポジションを見ると、GK・DF・MFを中心に複数の役割を担う選手が在籍しています。
特に注目したいのは、守備陣だけでなく、中盤や攻撃的なポジションにも日本人選手が所属していることです。
選手の特徴や出場記録を確認することで、STVVが日本人選手をどのようにチームへ組み込んでいるのかを分析できます。
ポジション別に見るSTVVの日本人選手
8人の選手をポジション別に整理すると、次のようになります。
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 小久保玲央ブライアン |
| DF | 谷口彰悟・畑大雅・高井幸大 |
| MF | 荒木遼太郎・石渡ネルソン・新川志音 |
| MF・FW | 松澤海斗 |
この構成からは、STVVが日本人選手を特定のポジションだけに限定して獲得しているわけではないことが分かります。
GKでは小久保選手、DFでは谷口選手や高井選手、中盤では荒木選手や石渡選手など、それぞれ異なる特徴を持つ選手が所属しています。
また、松澤選手のように複数のポジションでプレーできる選手もいます。
ただし、登録ポジションと実際の試合で起用されるポジションは必ずしも一致しません。試合ごとのフォーメーションや選手交代、監督の戦術によって役割は変わります。
そのため、選手のポジションを確認する際には、登録情報だけでなく、実際の出場試合も合わせて見る必要があります。
STVVのチーム構成で注目したいポイント
STVVのチーム構成を分析するときには、次の3つの視点が重要です。
① 日本人選手と外国籍選手の組み合わせ
STVVには日本人選手だけでなく、ベルギー国内外から集まった選手が所属しています。
異なるサッカー文化やプレースタイルを持つ選手が同じチームでプレーすることで、チーム内に多様な戦術的特徴が生まれます。
日本人選手がどのような役割を担っているのかを分析するには、同じポジションを争う選手との比較も重要です。
② 若手選手と経験豊富な選手の役割
若手選手には、試合経験を積みながら成長することが期待されます。
一方、経験豊富な選手には、試合中の判断や守備の安定、チームをまとめる役割などが求められます。
谷口彰悟選手のように国際経験を持つ選手がいることは、チーム全体の構成を考えるうえでも注目したい点です。
③ 選手の出場機会と成長の関係
選手の所属先を確認するだけでは、チーム内でどの程度重要な役割を担っているのかは分かりません。
実際の出場試合数、先発数、出場時間を確認することで、監督からどの程度起用されているのかを把握できます。
特に若手選手の場合、短い出場時間から徐々に出場機会を増やしているのか、継続して先発出場しているのかによって評価の見方も変わります。
🇯🇵 STVV所属の日本人選手8人を徹底分析【2026年10月31日現在】
2026/27シーズンのSTVVで特に注目したいのが、日本人選手8人の存在です。
日本代表経験を持つ選手から、欧州でのキャリアをスタートさせた若手選手まで、それぞれ異なる経歴を持っています。
同じSTVVに所属していても、ポジションや役割、出場機会は異なります。
ここでは、各選手のプロフィールとプレースタイルを整理したうえで、2026年10月31日現在のリーグ戦成績を確認します。
STVV所属日本人選手8人のリーグ戦成績
まず、8人の成績を一覧で確認します。
対象:2026/27シーズン・ジュピラー・プロ・リーグ。2026年10月31日現在。
| 選手名 | 出場試合 | ゴール | アシスト |
|---|---|---|---|
| 谷口彰悟 | 2 | 1 | 1 |
| 小久保玲央ブライアン | 0 | 0 | 0 |
| 畑大雅 | 5 | 1 | 4 |
| 松澤海斗 | 4 | 2 | 2 |
| 新川志音 | 6 | 0 | 0 |
| 荒木遼太郎 | 6 | 1 | 0 |
| 石渡ネルソン | 8 | 1 | 1 |
| 高井幸大 | 2 | 0 | 0 |
※選手成績は、Sportsnaviなどのスポーツデータ提供元に掲載された情報をもとに整理しています。出場試合数・得点・アシストは、データ提供元によって集計対象や記録の反映時期が異なる場合があります。本記事では、2026年10月31日時点で確認できた情報を掲載しており、確認できない項目については推測で補っていません。
公式情報: STVV公式サイト
この一覧で注目したいのは、畑大雅選手と松澤海斗選手の攻撃面での記録です。
畑選手は5試合で1ゴール4アシスト、松澤選手は4試合で2ゴール2アシストを記録しています。
また、谷口選手はDFでありながらゴールとアシストをそれぞれ1つ記録しています。
ただし、出場試合数が少ない段階の成績であるため、数字だけで選手の実力を断定することはできません。今後の出場時間や試合内容と合わせて継続的に確認することが重要です。
谷口彰悟|経験を生かして守備を支えるDF
谷口彰悟選手は、センターバックを主戦場とするDFです。
日本代表でもプレーしてきた経験を持ち、守備時のポジショニングや相手の動きを読む判断力が特徴です。
センターバックには、相手FWへの対応だけでなく、最終ライン全体の統率や味方選手への指示なども求められます。
谷口選手のように国際経験を持つDFは、若い選手が多いチームにおいても重要な役割を担う可能性があります。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 2試合 |
| ゴール | 1 |
| アシスト | 1 |
提示された成績では、谷口選手は第9節のクラブ・ブルージュ戦でリーグ戦初ゴールを記録しています。
DFとして守備を担いながら、セットプレーや攻撃参加でも得点に関わっている点は注目できます。
今後は出場試合数や先発数、守備時のプレー内容も確認し、チーム内での役割を分析していきたい選手です。
小久保玲央ブライアン|日本代表経験を持つGK
小久保玲央ブライアン選手は、ゴールキーパーとしてSTVVに所属する選手です。
GKはチーム最後尾から守備を支えるポジションであり、シュートストップだけでなく、クロスへの対応や味方への指示、ビルドアップへの参加なども求められます。
小久保選手は年代別日本代表での経験を持ち、国際大会でもプレーしてきました。
GKはフィールドプレーヤーと比べて出場枠が限られるため、試合に出場するためにはポジション争いが重要になります。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 0試合 |
| ゴール | 0 |
| アシスト | 0 |
2026年10月31日時点の提示データでは、リーグ戦の出場記録はありません。
GKの場合、出場試合数だけでなく、先発起用の状況やカップ戦を含めた公式戦の出場記録も確認する必要があります。
今後の試合でどのような起用を受けるのか、引き続き注目したい選手です。
畑大雅|攻撃参加でも存在感を示すDF
畑大雅選手は、サイドを主戦場とするDFです。
サイドバックやウイングバックには、守備だけでなく、攻撃時に幅を取る動きや前線へのサポートも求められます。
特に現代サッカーでは、サイドの選手が攻撃に参加し、クロスやラストパスで得点機会をつくる場面が増えています。
畑選手の今季成績で注目したいのは、アシスト数です。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 5試合 |
| ゴール | 1 |
| アシスト | 4 |
5試合で1ゴール4アシストという数字は、攻撃面での貢献を示しています。
特にアシスト4という記録は、サイドからの攻撃参加やチャンスメークに関心を持つうえで注目できるデータです。
ただし、アシスト数だけでは選手の攻撃力全体を判断できません。クロス数、キーパス、チャンス創出数なども確認できれば、より詳しい分析が可能になります。
畑選手が今後も攻撃面でどのような結果を残すのか、注目していきたいところです。
松澤海斗|得点とアシストの両方で貢献するMF・FW
松澤海斗選手は、MF・FWとして攻撃に関わる選手です。
攻撃的なポジションでは、ゴールを決めるだけでなく、味方選手へのパスや相手守備陣の間でボールを受ける動きなども重要になります。
松澤選手の今季成績では、ゴールとアシストの両方を記録している点に注目できます。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 4試合 |
| ゴール | 2 |
| アシスト | 2 |
4試合で2ゴール2アシストという記録は、得点とチャンスメークの両面で結果を残していることを示しています。
得点だけでなくアシストも記録しているため、攻撃の仕上げと味方を生かすプレーの両方に注目できます。
今後は出場時間や先発数も確認しながら、チームの攻撃における役割を分析したい選手です。
新川志音|欧州での挑戦を始めた若手MF
新川志音選手は、MFとしてSTVVに所属する若手選手です。
若手選手にとって、欧州のプロリーグでプレーすることは、これまでとは異なる環境で自身の能力を試す機会になります。
ベルギーリーグでは、試合の強度や身体的な競争、戦術的な判断など、日本国内とは異なる経験を積むことができます。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 6 |
| ゴール | 0 |
| アシスト | 0 |
2026年10月31日時点では、リーグ戦6試合に出場し、ゴールとアシストはいずれも記録していません。
若手選手の場合、ゴールやアシストだけでなく、出場機会を得ながら試合経験を積んでいるかどうかも重要な評価材料になります。
今後の試合でどのような役割を担い、出場機会を広げていくのか、継続的に追跡したい選手です。
荒木遼太郎|攻撃の組み立てに関わるMF
荒木遼太郎選手は、攻撃的なMFとしての特徴を持つ選手です。
相手の守備ラインと中盤の間でボールを受け、味方との連係やパスによって攻撃を組み立てるプレーが注目されます。
攻撃的MFには、ゴール前への侵入やラストパスだけでなく、相手の守備を動かすポジショニングも求められます。
STVVでプレーすることによって、欧州の守備強度や試合展開にどのように適応していくのかが注目点です。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 6 |
| ゴール | 1 |
| アシスト | 0 |
2026年10月31日時点では、リーグ戦6試合に出場し、1ゴールを記録しています。アシストは0です。
攻撃的MFとして、得点につながるプレーだけでなく、味方との連係やチャンスを生み出す動きにも注目したいところです。
今後は出場時間や先発数に加え、キーパスやチャンス創出などのデータも確認できれば、荒木選手の攻撃面での貢献をより詳しく分析できます。
石渡ネルソン|中盤での役割が注目されるMF
石渡ネルソン選手は、MFとしてSTVVに所属する選手です。
中盤の選手には、ボールを奪う守備的な役割だけでなく、味方へパスをつなぎ、攻撃の起点をつくる役割も求められます。
試合の状況によっては、相手の攻撃を止めるための守備対応や、攻守の切り替えの速さも重要になります。
石渡選手が中盤でどのような役割を担い、チームに貢献しているのかは、今後も注目したいポイントです。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 8 |
| ゴール | 1 |
| アシスト | 1 |
2026年10月31日時点では、リーグ戦8試合に出場し、1ゴール1アシストを記録しています。
中盤の選手を評価する場合、ゴールやアシストだけでは十分ではありません。
ボール奪取、インターセプト、パス成功率、デュエル勝率などのデータも重要になります。
今後は、こうした指標も確認しながら石渡選手のプレーを分析していきます。
高井幸大|守備の安定と成長が期待されるDF
高井幸大選手は、DFとしてSTVVに所属する選手です。
センターバックには、相手FWとの競り合いやゴール前での守備だけでなく、後方から攻撃を組み立てる能力も求められます。
特に現代サッカーでは、DFがボールを持った際の判断や縦方向へのパスも重要な要素です。
高井選手がベルギーリーグの試合環境に適応し、どのような役割を担っていくのかは、今季のSTVVを追ううえで注目したいポイントです。
2026/27シーズンのリーグ戦成績
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 2 |
| ゴール | 0 |
| アシスト | 0 |
2026年10月31日時点では、リーグ戦2試合に出場し、ゴールとアシストは記録していません。
センターバックの評価では、失点に直接関係するプレーだけでなく、空中戦の勝率、タックル、インターセプト、クリア数なども確認する必要があります。
今後の出場記録と守備データを追いながら、高井選手の成長を分析していきます。
STVV所属選手だけでなく、日本代表全体の選手データや歴代成績、FIFAランキングを確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 日本代表データベース|歴代成績・FIFAランキング・選手データを完全分析
日本人選手8人の成績から見えるSTVVの特徴
ここまで紹介した8人の成績を整理すると、攻撃面で結果を残している選手と、今後の出場機会が注目される選手に分かれます。
特に、2026年10月31日時点の提示データでは、畑大雅選手の4アシスト、松澤海斗選手の2ゴール2アシストが目立ちます。
また、谷口彰悟選手はDFながらゴールとアシストを記録しており、守備の選手が攻撃面でも結果を残している点が興味深いところです。
一方で、GKの小久保選手や若手選手については、出場数だけでは判断できない部分もあります。
選手の成長を分析する際には、出場機会が増えているか、先発起用が続いているか、チーム内でどのような役割を担っているかを確認することが大切です。
Football Data Labでは、今後も次の項目を継続的に確認していきます。
- リーグ戦の出場試合数と先発数
- 総出場時間
- ゴール・アシスト
- ポジション別の起用状況
- 守備・攻撃に関する個人成績
- 日本代表への選出状況
- シーズン終了後の移籍動向
STVVの日本人選手8人は、それぞれ異なる立場で欧州サッカーに挑戦しています。
今季の数字だけで選手を評価するのではなく、シーズンを通じた成長やチーム内での役割の変化を追うことが、データ分析の重要な目的です。
📊 STVVの戦術とベルギーリーグでの戦い方をデータ分析
STVVの2026/27シーズンを分析するうえでは、フォーメーションだけでなく、得点・失点・ポゼッション率・期待ゴール(xG)などの実際の試合データを確認することが重要です。
2026年10月31日時点で、STVVはベルギーリーグ9試合を消化し、2勝2分5敗、勝ち点8という成績です。
一方、9試合で17得点を記録しており、攻撃面では一定の得点力を示しています。ただし、19失点と守備面には課題も残っています。
ここでは、2026年10月31日までのリーグ戦データをもとに、STVVの戦い方を分析します。
2026/27シーズンのSTVVチーム成績
まず、ベルギーリーグ9試合の成績を整理します。
| 指標 | 成績 |
|---|---|
| 試合数 | 9試合 |
| 勝利 | 2試合 |
| 引き分け | 2試合 |
| 敗戦 | 5試合 |
| 勝ち点 | 8 |
| 得点 | 17 |
| 失点 | 19 |
| 得失点差 | -2 |
9試合で17得点を挙げている一方、失点も19に達しています。
この数字からは、攻撃で得点を生み出しているものの、試合全体を通じて失点を抑えきれていない状況が読み取れます。
特に、得点数だけでチームの攻撃力を評価するのではなく、失点数や試合結果も合わせて見る必要があります。
STVVの基本フォーメーション|4-2-3-1を確認
STVVのフォーメーションを確認する際には、実際の試合で発表された先発メンバーと試合記録を参考にします。
2026/27シーズンでは、9月5日のラ・ルヴィエール戦、10月25日のクラブ・ブルージュ戦で、STVVの基本布陣として4-2-3-1が記録されています。
4-2-3-1は、4人のDF、2人の守備的MF、3人の攻撃的MF、1人のFWで構成されるフォーメーションです。
| ポジション | 主な役割 |
|---|---|
| GK | シュートへの対応、後方からのビルドアップ |
| DF4人 | 最終ラインの形成、サイドの攻守 |
| MF2人 | 中盤の守備、ボールの配球 |
| MF3人 | 前線へのパス、サイド攻撃、チャンスメーク |
| FW1人 | 前線でのボール保持、得点 |
ただし、試合開始時のフォーメーションが、そのまま試合終了まで維持されるとは限りません。
相手の攻撃や選手交代によって配置は変わるため、4-2-3-1をSTVVの全試合に共通する固定布陣と断定せず、確認できた試合の採用実績として捉えることが重要です。
フォーメーションの数字だけでなく、攻撃時や守備時の選手の配置、ボールを失った後の動きまで詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
→ 戦術分析完全ガイド|サッカー戦術の見方・攻撃・守備・フォーメーションを徹底解説【2026-2027】
攻撃面の特徴|ポゼッションとxGから見る得点力
STVVの攻撃を分析するうえで注目したいのが、ボール保持率と期待ゴール(xG)です。
2026/27シーズンのベルギーリーグ9試合では、STVVの平均ポゼッション率は55.3%と集計されています。
これは、リーグ戦でボールを保持しながら攻撃を組み立てる時間を一定程度確保していることを示す数字です。
また、xG Edgeの集計では、STVVのリーグ戦9試合における1試合平均xGは1.85です。
xGは、シュートの位置や角度、状況などから得点の可能性を評価する指標です。数値が高いほど、得点につながる可能性の高いシュート機会を多く作っていると考えられます。
実際の得点は9試合で17点です。平均xG1.85を9試合分に換算すると約16.7となり、実際の得点数と大きく離れていません。
この比較からは、STVVが作った得点機会を得点につなげていることがうかがえます。
ただし、xGはデータ提供元の算出モデルによって数値が異なるため、別のサイトの数値と単純に比較しないことが大切です。
xGやxA、PPDA、ポゼッションなどの統計指標について、意味や計算の考え方、数字を読み取る際の注意点を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
→ サッカー統計指標完全ガイド|xG・xA・PPDA・ポゼッションをわかりやすく解説【2026-2027】
守備面の課題|19失点をどう見るか
攻撃面だけでなく、守備面も確認しておきましょう。
STVVはリーグ戦9試合で19失点を記録しています。1試合平均では約2.11失点となり、守備の安定が今後の課題です。
失点数だけで守備の原因を特定することはできませんが、試合ごとの被シュート数や枠内シュート数、守備時の対応を確認することで、課題をより具体的に分析できます。
例えば、相手にペナルティーエリア内への侵入を許しているのか、セットプレーから失点しているのか、カウンターへの対応に問題があるのかによって、必要な改善策は異なります。
守備の評価では、タックル数やクリア数だけでなく、失点の場面や相手の決定機も合わせて確認する必要があります。
xG・xA・PPDAを使った今後の分析
STVVの戦い方をさらに詳しく分析するには、得点や失点だけでなく、専門的な統計指標も役立ちます。
| 指標 | 分析対象 | 分かること |
|---|---|---|
| xG | 攻撃 | シュート機会の得点期待値 |
| xA | チャンスメーク | パスによって生まれた得点機会の質 |
| PPDA | 守備 | 相手のパスに対する守備アクションの頻度 |
xGは攻撃の質、xAはチャンスメークの質、PPDAは相手のビルドアップに対するプレスの強さを分析する際に使われます。
ただし、今回確認できた2026年10月31日時点の公開データでは、STVVのxAとPPDAについて、同一条件で比較できるシーズン累計値を確認できませんでした。
そのため、未確認の数値を推測で掲載することは避けます。
今後、信頼できるデータが確認できた段階で、xAやPPDAも追加し、攻撃と守備の特徴をより詳しく検証していきます。
欧州大会と国内リーグの成績は分けて分析する
STVVは2026/27シーズン、ベルギーリーグだけでなく欧州大会にも出場しています。
STVV公式の試合記録では、10月15日のFCイベリア戦に2-0、10月22日のFCミッティラン戦に1-0で勝利しています。
ただし、これらはベルギーリーグとは別の大会の試合です。
リーグ戦の成績と欧州大会の成績を合算すると、国内リーグにおけるチームの状態を正しく評価できなくなるため、本記事のリーグ戦データには含めません。
大会ごとに対戦相手や試合環境が異なるため、今後も国内リーグと欧州大会を分けて記録していきます。
STVVの戦術とチーム成績を継続的に検証する
2026年10月31日時点のSTVVは、9試合で17得点を挙げる一方、19失点を記録しています。
平均ポゼッション率55.3%、平均xG1.85というデータからは、ボールを保持して攻撃機会を作る力が見られます。
一方で、失点数や勝敗を見ると、攻守のバランスを改善する余地もあります。
Football Data Labでは、今後も次の項目を継続的に確認していきます。
- ベルギーリーグの試合結果と順位
- 得点・失点・得失点差
- ポゼッション率とシュート数
- xG・xGAなどの期待値指標
- 4-2-3-1をはじめとするフォーメーションの採用状況
- 日本人選手の出場状況とチーム内での役割
- 欧州大会の試合結果と国内リーグとの違い
シーズンを通じてデータを更新することで、STVVの攻撃・守備の変化や日本人選手の成長を継続的に分析していきます。
サッカーの試合結果や基本スタッツ、高度な統計データを組み合わせた分析方法については、データ分析完全ガイドで詳しく解説しています。
→ データ分析完全ガイド|サッカーの数字・スタッツ・xGを読み解く方法【2026-2027】
📝 まとめ|STVVは日本人選手の欧州挑戦を支える重要なクラブ
シント=トロイデンVV(STVV)は、ベルギーの歴史あるクラブでありながら、日本企業による経営を通じて日本人選手の欧州挑戦を支える存在として注目されています。
2017年にDMMグループが経営権を取得して以降、日本人選手の獲得や育成、欧州でのキャリア形成に関わってきました。
さらに2025年にはジャパネットホールディングスも資本参加し、日本企業との関係が広がっています。
STVVに在籍した選手には、冨安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手、鈴木彩艶選手など、その後の日本代表や欧州クラブで活躍した選手がいます。
こうした実績は、STVVが日本人選手にとって欧州サッカーを経験する舞台の一つとなってきたことを示しています。
2026/27シーズンは日本人選手8人に注目
2026/27シーズンのSTVVには、谷口彰悟選手、小久保玲央ブライアン選手、畑大雅選手、松澤海斗選手、新川志音選手、荒木遼太郎選手、石渡ネルソン選手、高井幸大選手の8人が所属しています。
それぞれポジションや経験、チーム内での役割が異なります。
今季の成績では、畑選手のアシストや松澤選手のゴール・アシストなど、攻撃面での記録が注目されています。
一方で、GKやDF、中盤の選手については、得点やアシストだけでなく、守備データや出場時間も確認する必要があります。
今後もリーグ戦の出場数、先発数、得点、アシストなどを継続的に確認し、各選手の成長を追っていきます。
STVVの価値は選手の移籍実績だけでは測れない
STVVを評価するとき、欧州5大リーグへ移籍した選手の人数だけに注目するのは十分ではありません。
選手がどのような環境でプレーし、どれだけ出場機会を得て、どのような成長を遂げたのかを確認することが大切です。
また、移籍後に日本国内へ戻る選手や、ベルギー国内でキャリアを続ける選手もいます。
選手それぞれの進路は異なりますが、欧州での経験がその後のキャリアにどのようにつながったのかを分析することには大きな意味があります。
STVVは、日本人選手が海外へ挑戦するための選択肢の一つであり、日本と欧州のサッカーをつなぐクラブとして今後も注目していきたい存在です。
Football Data LabではSTVVと日本人選手を継続的に分析
Football Data Labでは、STVVの2026/27シーズンの試合結果や所属選手の成績を継続的に確認していきます。
特に注目するのは、次の項目です。
- 日本人選手8人のリーグ戦出場記録
- ゴール・アシスト・出場時間の推移
- ポジション別の起用状況
- xG・xA・PPDAなどの統計指標
- STVVのリーグ順位とチーム成績
- UEFAカンファレンスリーグでの戦績
- 日本人選手の移籍・日本代表選出
一度の記事を公開して終わりにするのではなく、シーズン中の変化を記録し、データを更新することで、STVVと日本人選手の現在地を継続的に検証していきます。
日本人選手がベルギーでどのような経験を積み、次のステージへ進んでいくのか。
STVVの歩みを追うことは、日本サッカーの欧州挑戦を理解することにもつながります。
Football Data Labでは、これからもデータを通じてSTVVと日本人選手の挑戦を追い続けます。

